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2006年05月31日

編集会議 109

(しびる)>ういーっす むしむしするよな 降りそこないかね
(のりこ)>あ おはようございます こっちはかなり強く降りまし
      たよ もう春雨じゃないですね 雷鳴轟く夕立でした
(しびる)>それがさ 年賀状が3等当選したって年の初めに話した
      よな あれをすっかり忘れてて そろそろ締め切りだな
(のりこ)>たしかそんなお話を 7月くらいじゃなかったですか?
(しびる)>ふむ というわけでなに食うかね と思ってパンフをゲ
      ットしてきた 第1候補はそうめんで決まってるんだが
(のりこ)>ならそうめんでいいじゃないですか えーっと 小豆島
      手延そうめんですか やっぱし麺類なんですねえ
(しびる)>いろいろ賑やかしに賞品は並べてあるけどさ ホントに
      価値のあるものは最後のページの数個だわな
(のりこ)>普通は最初の方の肉類が人気賞品だと思いますけど
(しびる)>簡単に騙されるなあ のりこは そんなことじゃこの危
      ない世の中は渡っていけないぜ? ビールまだかよ
(のりこ)>きょうはビールですか ならなにか食べるものも作りま
      すね 先にビールっす えーっとなにかあったかなあ
(しびる)>なんでもいいや 細長いものなら
(のりこ)>はいはい ところでなんですか いつもとなんとなく空
      気が違うような気がしますけど なにかありましたか?
(しびる)>あいかわらず勘がいいな いまちょっとHDDのバック
      アップを取ってるのな 時間つぶしってわけだ
(のりこ)>ふうん 毎週火曜の夜はバックアップでしたね
(しびる)>そんなことも決めてたかね まあ月イチがいいところだ
      な ユーザファイルを整理しなきゃ重くていかん
(のりこ)>HDDがGB級になってから ファイルを整理するって
      概念がなくなりましたよね 動画にさえ手をださなきゃ
      いくらでも入りますよ ウチの活動なんてKB級ですし
(しびる)>だわな でもとか思ってたら知らぬまにGB級のデータ
      が溜まってるんだこれが まあバックアップ中は派手な
      活動もできないし マンガ読んでアニメ見て過ごすさ
(のりこ)>焼きビーフンにしました なに見ましたか
(しびる)>えーっとな まず『ホリック』を全話見た なんかスガ
      シカオのOPが聞きたくなって見たらば続きに全部
(のりこ)>ぼやーっと見るのにちょうどいいですよね でもあのタ
      イトルは各話によって作画のレベルかなりバラバラです
(しびる)>ちょっと気になるレベルだな 大原さやかの声をあのキ
      ャラで使うのもちょっといいかなとか思う 内容はホン
      ト薄っぺらで 説教くさいテーマが鼻につくけど
(のりこ)>素直にほめませんね(笑) あとは?
(しびる)>続きにリアルで『ブラックラグーン』の8話とか 生視
      聴すると未視聴分を飛ばしちゃうんだが ちょうど続き
      ネタの初っ端だったからいいや メイド編かな
(のりこ)>あの辣腕メイドさんはいい感じに転げそうじゃないです
      か しかしあいかわらずレヴィちゃんは壊れてますねえ
(しびる)>最後まであの感じかね あと続きに『吉永さんちのガー
      ゴイル』 これはリアルで追い掛けてるからさ
(のりこ)>裏で『ひぐらしのなく頃に』の第3ユニットが始まって
      ますね やっぱし続きに見ますか こんな深夜に
(しびる)>このあと見るよ? 決まってるじゃん そんでもってど
      んどこRに焼いて空き容量を増やすと 問題あるのか?
(のりこ)>いや別に 毎週火曜日はこんなふうなんですかねとか
(しびる)>あーそうだ さっき暦さんと話してたらば ひぐらしは
      2クールやるってさ 全26話 6ユニットと2話残る
      のか 最後は1ユニット6話構成で大ネタだな
(のりこ)>どうせキャラをとっかえひっかえ殺人事件でしょ それ
      も狂った惨殺事件 笑いながら刃物振り回すのは最低
(しびる)>加速つけていかなきゃ視聴者が飽きるじゃん?
(のりこ)>そんな加速いりません 登場人物の誰も信用できないア
      ニメなんか最低です 放送してる方も喜んで見てる方も
      おかしいんじゃないかと思いますよ?
(しびる)>やたら評価高いねえ のりこのお気に入りの作品か
(のりこ)>蔑んでるんです ハッキリ言って最低です
(しびる)>そんなたいそうなアニメじゃないって(笑)
(のりこ)>もういいです あとなにか見ましたか
(しびる)>そんなところかね あとは今週のモーニングを読んだの
      と アフタヌーンで飛ばしてたのをチェックしたくらい
(のりこ)>『げんしけん』が最終回でしたね なんか今回はやたら
      雑誌が分厚いような気がします おまけに四季賞の小冊
      子もついてますし マンガだらけって感じです
(しびる)>『G組のG』も最終回な 切り替えの時期だからチカラ
      入ってるんじゃないのか あいかわらずマンガ雑誌は戦
      国時代だし ほとんど休載なしだろ今回は
(のりこ)>それがあたりまえなんですけどね この頃の作家さんは
      定期的にお休みを取るのがあたりまえになってるようで
(しびる)>忙しいだろうからな 仕方ないんじゃねーの
(のりこ)>でしょうけど まあいいです 締めになにか食べますか
(しびる)>んーそうだな もう2時間ほどアニメ見てから食べる
(のりこ)>2時間したらば夜が明けますね
(しびる)>そうだな
posted by 篠原しびる at 02:44| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

連作16 趣連作03 こぼれたミルクは

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 種別 連作系第16期 趣連作03
 題名 『 こぼれたミルクは 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月31日00時26分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【趣連作】03 こぼれたミルクは

 Sibi-Tem V.4.1

 面白みや味わいよりも考えや意見の方で 趣連作 #03(短編)
 



         『 こぼれたミルクは 』


                        作:しびる





  あまりに大きな衝撃を受けたとき 例えば失恋の痛手とか そん
 なときには心の中が麻痺してしまうことがある 誰にだって覚えが
 あると思うけれど その事以外はすべて許せる感覚 評して仙人の
 ような境地だと 確かに適確な表現だと思う
  許容の大海に浮かんでいるようであっても 実際には衝撃に対す
 る防衛反応でしかない 許すと容認するは大きく異なる 更に論理
 を展開すれば 受容と認識も似て非なる つまるところ逃げている
 心が存在するだけ 核心部分を隠蔽したままで他人を愛せないよう
 に 癒し物質に脳味噌を浸したままでは自分を許せない
  対決しなければならないのは自分の心 時間にごまかしても同じ
 失敗を繰り返す 事に習い場に学ぶ 学習せぬものは骸に等しい

 『少し前までは格言の意味なら理解していたの 口は災いの元とか
 苦労する木に花が咲くとか 意味を書けって言われれば書けたわ』
 『ふうん なにが言いたいのか知らないけれど 一般常識だよな』
  浮かない気分で帰ってきたのに 真面目に聞きもしないでオザナ
 リな返事 少し婉曲が過ぎたかもしれないけれど 機微を察するの
 が相方の仕事ではないか 憤慨するより悲しくなる
 『一般常識かあ あたしにはソレが足りないのかもしれない 理解
 したような気になって 本当は凄いバカで 鈍い女だと思う』
 『ほほう いつになく弱気じゃないか そんなに吐露されても突っ
 込めないぞ 洒落になってないと言えば殴られるか 先にメシな』
  いつもなら殴っている あたしは有能で切れ者でソツがなくて世
 渡り上手が信条である けれど今日は自信喪失状態 確かに洒落に
 ならない こんなに悲しい気分は史上初 反論する気も起こらない
 『夕食ね 気分が乗らないけど 飯炊き女から始めたい気もするか
 な 世界中に謝っても足りないし バカはおとなしく暮らすわ』
 『なにか反省してるわけ その割りには高飛車な感じが抜けきれて
 ないな 職場で苛められたのか あはははは そんなわけないな』
  鞄を放り投げてベッドにうつぶせ うだうだ喋っているけれども
 相手をしてもらっているだけで嬉しいのが本心 そのために同居し
 ているようなものだ こんな気分で孤独なら きっと死んでしまう
 『どちらかと言えば苛めたことになるのかな 面倒だから内容は割
 愛するけれど 謝るのも失礼になる話なら どうしても救いなんて
 ないわよね だから自己嫌悪 対人関係の自殺の気分がわかるわ』
 『大袈裟なやつだな 悩んで自殺するような性格じゃないだろう』
  捲し立てて更に自己嫌悪 言い放ったって楽にならないこともあ
 る 仕方なしにベッドの上に座り 自分に対する怒りが 悲しみに
 変化するのを感じていた しかし泣くことは逃避でしかない
 『真面目に聞いてもらえないのも そうよね 当然のことかもしれ
 ないわよね ふう あたしはバカで傲慢だもん 凄く鈍い女ね』
 『誰かに悪い事をしたのか なら謝ればいいだろうに お礼とお詫
 びは社会人の基本だな できないのなら悩む資格もないぞ』
 『ふうん まあ そうかもしれないわ でも誰も悪くなくて 誰か
 が悲しむこともあるでしょ 若しくは全員に少しずつの罪があるこ
 ととか そんなときには謝れないし無視もできないじゃない』
  自分でも論理の破綻は感じていた 誰も悪くなければ罪悪感に苛
 まれる者は存在しない 加害者集団に含まれるなら それは多少で
 あれ罪悪であろう しかし言葉では説明できない状況もあるのだ
 『どちらか決めればいいだろうに 悩んで解決する問題じゃないな
 それよりも夕食だ 人間はだな 腹が減っていると良くないぞ』
  彼の言葉はある種の真理 空腹は思考を悪化させるのみで それ
 でもサディスティックな感情は 脳内の苦痛を司る部分に刺激を求
 めている これもある種の真理 懺悔のつもりかと自嘲する
 『優しい言葉だと解釈しておくわ 夕食の買い物はしてこなかった
 から 有り合わせでなにか作りましょう 元気ださなきゃね』
 『確かパスタがあったな ボンゴレがいいぞ ボンゴレロッソ ロ
 ッソは赤いって意味だな ああ ボンゴレの方だったか ふむ』
  彼の後ろ姿に微笑む 世の中に結末はふたつだけ どうにかなる
 かならないか それはあたしだって知っている もう大人だし社会
 人でもある それでも発生する苦悩には やはり対処方法はふたつ
 『ロッソじゃないボンゴレもあるから ロッソが赤じゃないかと思
 うわよ 無愛想だけど優しいのね 頑張って料理しようって気分』
 『はん 充実した夕食のために努力を惜しまないだけだ 他人の言
 葉で癒されるような悩みはだな そもそも悩むに値しないぞ』
 『豪勢な意見よね どうしてそんなに達観できるわけ』
  ベッドの縁に座って 卓袱台に向かう彼を眺める ならばこの男
 には悩みなど微塵も存在しないのか そんなのは赤ん坊か仙人か死
 人だけであろうに 誰氏も解決できない悩みの中に暮らしている
 『それはあれだ 学習だな 過去の軋轢の辟易で学んだことは つ
 まり仕方のないことは仕方がないってことだ 思考と苦悶の区別』
 『なーにそれ そんなので全部を解決してるの そもそも解決して
 ないじゃない 仕方がないじゃ 誰も救えないと思うわ』
  なにか説明になっていない いや理屈では理解しているけれども
 納得したくないのが本心 完全なる解決がなくても某かの救済はあ
 ってしかるべし 誰かの苦悩や悲しみには救いが必要だ
 『だからだな 世界中の人間を救えないだろ 例えば今回の相手に
 しても お前は悪くないか 悪くても観察できない程度だろ なら
 イカンのイかゴメンのゴを心に秘めて暮らせば充分だ』
 『そんなものかしら それで救いになるのかなあ ふうううん』
 『自分の涙は自分で拭うしかない それ以上は仕方がないな』

  納得できるようなできないような 仕方がないと言われれば そ
 れはもう仕方がないことで構築された社会である 学習しなければ
 ならないことは蹄念のみなのか それが救済に繋がるのか疑問が残
 る しかし仕方がないことは仕方がない それも真実だ
  おそらくは自分の精神の救済が最重要であると諭してくれている
 のだろう 言葉は悪いけれど真意は理解できる 他人の苦悩は他人
 のものであって 結局はあたしの悩みには意味がない そんなこと
 なら以前から知っている あたしはもう大人だし社会人でもある






             》 しびる 《
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(のりこ)>うざったいカップルですねえ(笑)
(しびる)>女の子はだな 会話や行動の過程でそれほど論理的に思
      考してないって意見を女の子からもらったのな その点
      に関しては女の子サイドとして肯定するにヤブサカじゃ
      ないわけだけど なら一度その対極を極めてからじゃな
      きゃイカンだろうということで組んでみた という企画
(のりこ)>なるほど 理屈っぽいですよねえ 私がなにか思い悩む
      なら これほど理屈は頭の中にないです もうちょっと
      というか かなり感情だけだと思いますよ?
(しびる)>だろうな そゆのは男女関係なくそうだと思う
(のりこ)>でももうちょっと論理的な人もいるのかなとも思います
(しびる)>かもな
posted by 篠原しびる at 02:15| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

すきま あにめだいすき 37

(しびる)>ういーっす アニメ枠を片すぞい
(のりこ)>あ おはようございます 書道7級の篠原のりこです
(しびる)>そうきたか しかし7級ったあ しょぼいなおい せめ
      て初段を取るまでは使用禁止だな さてアニメ話するか
(のりこ)>えーっと 経過観察をいくらか なにからいきますかね
      『蛙男劇場』ですか やっぱし たーかーのーつーめー
(しびる)>リアルで見るもんな たーかーのーつーめー
(のりこ)>もうすっかりはまっちゃって あのボイスチェンジャー
      を聞かないと水曜日が終わらないですよ
(しびる)>貴重な休日の最後が古墳の中の人だもんな なにやって
      るんだとも思うが まあいいや 溜めてR焼きな
(のりこ)>あとは『吉永さんちのガーゴイル』 これもほぼリアル
      で見てますよね 私個人的に悪人レベルがひじょうに心
      地いいです 今期ベストに指定してもいいくらい
(しびる)>んー なんかゆるいアニメだしなあ のりこはつまり非
      情な極悪人がでてこなきゃ万歳なわけだろ あと若本氏
(のりこ)>大事なことですよ 『ゆるい』ってことは悪いことじゃ
      ないです つまり優しいってことですから
(しびる)>まあそれほど悪いとは思わないからいいけど あの主人
      公の娘っ子は成長する気配がないじゃん?
(のりこ)>そんなことないでしょ なぜ評価されないかなあ
(しびる)>なぜもかにもないんだが んじゃ次いけ
(のりこ)>むう えーっと これはあまり扱いたくないんですけど
      『ひぐらしのなく頃に』 なにも予備知識なしに見てま
      したが 5話目にしてようやくシステムが理解できまし
      た つまりこの4話ユニットでシチュエーションコント
      をやるというわけですね ゲーム原作でしたっけ?
(しびる)>そゆ感じなんだろうな その度に誰が狂うのかわからな
      いってのはイヤな構成だな 何クールやるんだか調べて
      ないけど 全員が因子もって最終回突入か
(のりこ)>次回は神社のあの娘 名前はたしかさとこちゃん? 彼
      女が犯人で殺人事件でしょうけど もう辞めませんか
(しびる)>なんか慣れたというか もうどうでもいい感じになって
      きたからなあ せめて深夜にリアルで見るくらいか
(のりこ)>私は昼間しか見ませんけど(ガクブル)
(しびる)>それほどじゃないだろ(失笑) んじゃ次な
(のりこ)>えーっと わりとこなしてるのなら『ひまわりっ!』で
      すか リアルで追い掛けるほどじゃないですけど
(しびる)>5話くらいまで見たかな これもゆるいアニメだよなあ
(のりこ)>ゆるいですね なーんにもおもしろくないような気がす
      るんですけど? もう辞めてもいいんじゃないですか
(しびる)>んー そういう話は周囲でも聞くんだけどなあ
(のりこ)>しびさんはTAGROさんがコミックスやってるから見
      てただけでしょ ならそれだけ押さえればいいじゃない
      ですか もうちょっと減らしに掛かってもらわないと
(しびる)>うんまあ そゆことなんだけど もうちょっと経過観察
(のりこ)>ういっす んじゃ経過観察で あと見てるのは『BLA
      CK LAGOON』とか 3話くらいですけど
(しびる)>船はいいねえ しばらく乗ってないなあ んー
(のりこ)>マリングッズのカタログを送ってくるんですよ 年に3
      冊くらいかな あれ見てるだけでもいいですよね
(しびる)>意味もなく高価だしな ちょっとした金具が数万とかさ
      やっぱし金持ちの道楽だわ 船遊びってのは
(のりこ)>しびさんってやっぱしかなり稼いでらっしゃるんですか
(しびる)>まさか(苦笑) 食うのがやっとだって そんなことよ
      りアニメの話だけど 荒んだ話だな これ
(のりこ)>どこに感情移入すればいいですかね ロックくんは主人
      公だからキャラ的にはニュートラルの 悪く言えばカラ
      ッポですし レヴィちゃんは今のところ壊れてるでしょ
(しびる)>もうちょい見ればそこんとこが補完されてくるんだろ
(のりこ)>あんまし人死にがでるアニメは好きじゃないんですけど
(しびる)>こんなに平和な国が珍しいんだぜ? 知ったようなこと
      言うけど ホントの寿命までに他力によって生命を奪わ
      れる人間がほとんど って国の方が多いのな
(のりこ)>人生にタラレバなし 私はこの平和な世界に暮らしてま
      す故 どう思おうが仕方のないことです(キッパリ)
(しびる)>それを言っちゃおしまいだけどな んじゃ次
(のりこ)>経過観察組なら んー これかな『TOKKO』
(しびる)>もうめんどうになったから打ち切ろう 未視聴分も消去
(のりこ)>ういっす ようやく1個減りました あとはまだ経過観
      察指定からこっちチェックしてないのばかりです
(しびる)>んじゃこんなところか さて帰って寝るかな
(のりこ)>はあい お疲れさまでした
posted by 篠原しびる at 01:34| シンガポール ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | すきま あにめだいすき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

すきま かんじだいすき 04

(しびる)>ういーっす さて漢字枠をやるか
(のりこ)>ぱぱらぱっぱっぱー しびる氏とのりこちゃんはレベル
      が上がった というわけで1級上りました 7級です
(しびる)>ふむ 新級というのは8級だからして しかしなんだな
      もう既に4月提出の課題が恥ずかしいよな
(のりこ)>ひどい字を書いてますよねえ このキモチがつまりレベ
      ルが上がってるってことなんでしょうけど でもこれで
      訂正されてるのは『風』の2画だけですもんね
(しびる)>まあ添削するほどのレベルじゃないってことなんだろう
      けどさ 『里』と『同』が2個丸で『千』が1個丸って
      のはどう違うんだろ 千の方がマシだと思うが?
(のりこ)>さすがにこのレベルでR子先生に訊くのもおこがましい
      ですもんね 素人考えで推測しますと サイズじゃない
      かと思うんですよ 風は大きすぎますけど
(しびる)>サイズか なるほど ちょっと小さいか 全体に
(のりこ)>あと3画めの伸ばし方とか もうちょっとすーっと?
(しびる)>すーっとか なるほど んー まあ提出しちまったもん
      はどうしようもねーし これはこれでいいか
(のりこ)>それを仰るとおしまいですけどね なんにしても習字を
      書いて正式に添削されるのは人生ではじめての体験です
      し ましてや文字で某かの評価をいただくなんて
(しびる)>そうだわな もう既に5月の課題も提出してるが やっ
      ぱし評価されるとやる気もひとしおだな 暮らしの書部
      は『優』とか簡単な評価だし この調子で上がるかね
(のりこ)>1級くらいまではわりと早いような話ですけど これば
      かりは努力と才能がいい塩梅で影響するでしょうし
(しびる)>ふむ まあ精進するということで
(のりこ)>ういっす んじゃ今回の画像は4月の課題『千里同風』
      新級から昇級して7級になってます ってことで
kanji002.jpg
posted by 篠原しびる at 00:30| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | すきま かんじだいすき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

連作16 趣連作02 結果論なら

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 種別 連作系第16期 趣連作02
 題名 『 結果論なら 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月28日01時42分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【趣連作】02 結果論なら

 Sibi-Tem V.4.1

 面白みや味わいよりも考えや意見の方で 趣連作 #02(短編)
 



           『 結果論なら 』


                        作:しびる





  生まれて成人するまでには20年 しかしそんなに待たなくても
 自立はできる 人によって様々ではあるが 自活するなら高校生ぐ
 らいになれば充分 働いて生活費を捻出する 家族を養うには不充
 分でも 自分ひとりの面倒ならみれるだろう 身体機能は大人だ
  完全に自活するのではなくても 冷蔵庫の中身で食事を作って食
 べるのなら 中学生いや小学校の高学年くらいで可能であろう 下
 品な表現をするなら放し飼いできる年齢 物資の供給は必要だが
  更に環境を限定して考える 昼間に自由行動を容認できるとなれ
 ば 小学校の低学年より少し下げて幼稚園の年長組 近所の公園で
 遊ぶくらいなら目を離せる 室内でのひとり遊びなら3歳程度 そ
 れ以下となれば常に監視下に置く必要がある 生物として危険な状
 態 社会性を加味して考えるなら 3歳以上が人間に分類される

 『あやみはですね もう年長組ですからねえ ひとりでバスにだっ
 て乗れるのです そんなに心配をしなくてもだいじょーぶですよ』
 『ううん どうかなあ ママに聞いてみないと返事はできないな』
  一緒にランチを食べる 向かい合って座るのは姪のあやみちゃん
 場所は実家でふたりきり 他には誰もいない金曜日の昼過ぎ
 『ママは具合が良くないですからねえ そんな話をすると心配する
 と思いますよ さいかお姉ちゃんとあやみの秘密がいいですよ』
 『でもね 何かあったときにひとりじゃ大変ね やっぱりダメ』
 『あやみならだいじょーぶなのに 信用がないなあ ぐうぐう』
  あやみちゃんは今年で5歳の幼稚園児 自分はどうだったかと考
 え込んでしまうくらいにシッカリした幼児である 誰に似たのか会
 話も達者で 姿を見ていなければ妙な誤解が生まれそうだ
 『信用はしてるわよ ただね 世の中は自分の努力だけでは解決で
 きないことで一杯なの あやみちゃんひとりが頑張っても そうね
 例えば友達の気持ちはあやみちゃんが変えたりできないでしょ』
 『友達の気持ちはわかりますよ そんなのは簡単ですねえ』
  話しているのは彼女の提案だ あたしは週休二日のOLで あや
 みちゃんは隔週土日が連休になる 姉に連れられて遊びに来たこと
 はしばしば 彼女ならバスの停留所くらいは覚えているだろう
 『ふふん 話が難しかったかな なんかあやみちゃんと話してると
 錯覚しちゃうことがあるわね とにかくはママに聞いてからね』
 『ぶううう つまんないですね 楽しくないですよ』
  姉の具合が良くないのだ だからあやみちゃんと食事を食べてい
 る あたしの両親つまり彼女の祖父母は旅行中 父親であるふみや
 さんは短期の出張 父方の祖父母は田舎で遠く 近場の親戚となる
 とあたしが最短距離にいる 今日は夕方までの子守だけれど
 『なにも無理してひとりじゃなくても 今度一緒に来ればいいじゃ
 ないの なんなら工場のおじさんとおばさんのところへ遊びに行っ
 てもいいわけだし そんな感じで手を打たない ね』
 『お酒の工場のおじさんとおばさんですか それなら仕方がないで
 すねえ バスは次の楽しみにしましょう はいっ』
  テーブルに手を延ばす そこへ小さな手が重なる 手を打つとは
 よく言ったものだ あやみちゃんは自己主張が強いけれど 人への
 優しさや場の空気を把握することに長けている 将来が楽しみな性
 格 あたしは未だにどちらも苦手だ つまり幼稚園児以下な性格
 『さいかお姉ちゃんはママの秘密を知っていますか これはまだ誰
 にも話してはいけないと言われていますけどねえ 凄い秘密』
 『ほあ ママの秘密ねえ それならあたしは知らないかな なに』
  あやみちゃんは間髪を入れずに喋る 会話の体裁は整っているけ
 れど 前後の関係はさすがに幼児式 思い付くままに舌の上を転が
 す しかしそんな感じが小気味良い ママの秘密なら知らないわけ
 がない そうでなければこんなところにいる理由がない
 『実はですねえ あやみはもうすぐお姉さんになるのですよ これ
 は凄い秘密ですからねえ 誰にも内緒の約束をしました』
 『ほほう あやみちゃんがお姉ちゃんにねえ それは凄いことを聞
 いたなあ ママが内緒にって言ったのなら秘密ね 約束だもん』
  あやみちゃんのときには軽かったらしいけれど 今回の妊娠では
 重度のツワリ たまに入院して点滴を打つ状態だ 食べ物はなにも
 受け付けなくて あやみちゃんが実家で暮らすことも多くなる
 『さいかお姉ちゃんも秘密を守ってください あやみは楽しみで喋
 ってしまうかもしれないです 今も喋りましたよね』
 『あはははは あたしには構わないわよ あたしとあやみちゃんは
 一心同体少女隊だもん ならあたしの秘密も話そうか あのね』
  あやみちゃんは少し心配そうな表情 親類縁者なら大抵が知って
 いるような公然の秘密 姉が禁止したのは無用の祝儀を心配させな
 いための便宜だろう 安定期までは伏せておくつもりか
 『あたしはねえ もう少しすれば結婚するかもしれないの まだ全
 然決まってない話だから これは本当の秘密ね 誰にも内緒よ』
 『わおう さいかお姉ちゃんが結婚するのですか どうしよう あ
 やみはもしかすればママに話してしまうかもしれません むうん』
 『あはは それは困るなあ あたしとあやみちゃんの秘密なのに』
  笑ってはいるけれど これは本当に内証の話 まだ姉にだって話
 していない でもあやみちゃんが話してしまうならそれも構わない
 どうせいつかは相談しなければならない話題だ だから内緒
 『はいっ 絶対に秘密にしますよ あやみを信用してくださいね』
 『それはもう 信用してるわよ いつだってあたしはあやみちゃん
 の味方だからね ふふん 何かあったらこのさいかお姉ちゃんを頼
 りなさい 女の友情ってやつね あははははは』

  テーブルの上で手を握り合う あたしと彼女は女の友情で結ばれ
 ているのだ この小さい手が愛おしくてたまらない 歳を取っても
 仲良くできる予感がする ぜひともずっと維持したい関係
  だからこそ強く生きなければと心から思う 彼女のどんな悩みも
 解決できる存在でありたい そんな意気込みも人生の栄養分だ 強
 く優しく この頃は特にそう考えている毎日 頑張らなければ






             》 しびる 《
+++++++++++++++++++++++++++++++
(のりこ)>もでらーとです さいかちゃんとあやみちゃんですね
(しびる)>よく考えたらこのふたりをきちんと絡ませてなかったな
      あと思って組んでみた あとはおまけ
(のりこ)>おまけですか あいかちゃんは妊娠してるし さいかち
      ゃんは結婚を曝露してるし えらい展開してますよ?
(しびる)>まあ予定どおりだし この辺はいつ展開に絡ませるかっ
      て感じだわな そこそこうまく組めてると思うけどな
(のりこ)>それに関しては異論ないです えーっと まあいいです
(しびる)>なんだそりゃ
posted by 篠原しびる at 23:41| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作16 趣連作01 さいなこころ

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 種別 連作系第16期 趣連作01
 題名 『 さいなこころ 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月26日01時02分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【趣連作】01 さいなこころ

 Sibi-Tem V.4.1

 面白みや味わいよりも考えや意見の方で 趣連作 #01(短編)
 



           『 さいなこころ 』


                        作:しびる





  死ぬほど努力して 頓知や奸知を最大限に駆使して 睡眠時間や
 休日を削れるだけ削って 更に限界まで努力する これ以上はダメ
 だってところから最後の一回を捻出する そこまでが人事の部分
  実社会で場数を踏んで修羅場を潜らなければ その人事の先に存
 在する天命は分不相応 気楽に暮らして占いや願掛けなんてのは失
 礼千万 人間の力を超越した流れを感じる権利を有するのは つま
 り 人間の力の限界を目の当たりにした者だけだと考える
  努力しない人間には とどのつまりの神秘は感じられない どう
 あがいても最後を決めるのは運や偶然 そこで初めて見えざる存在
 に戦く 安易に運命を語るほど愚かなことはない

 『告白したとか誘ったとか そもそもなにもしてないわけでしょ』
 『そんなの できれば悩んだりしないの でも計画ならあるのよ』
  電話では無理な相談らしい 締切りが迫っているのにお人好しだ
 と思わなくもない 放置できない悪い癖 情けは人のためならずし
 て まわりまわって自分の幸せか そう考えて自嘲は控える
 『変な雑誌の読みすぎね 情報だけで頭がおかしくなっているのよ
 戦う女の雑誌だってさ 占いとハウツーの類は捨てなさい』
 『そんなふうに言うけれどね 物凄く当たるんだから 性格判断と
 か相性占いとか 怖いくらい正確なのよ 見てあげようか』
  高校からの付合い こんな関係も既に10年近くになる ふたり
 ともまだ未婚で 彼女は商社の事務職 あたしは親が泣くような雑
 誌のライターをやっている 仕事に自負はあるが それとこれは別
 『あたしは結構 それで 彼との相性はどんな具合なわけ 相談が
 あるって泣くから 万難を排して来てあげたのよ インチキ雑誌の
 講釈を聞かせるつもりなら冷蔵庫を荒らして帰るわ バカらしい』
 『みれちゃんだって雑誌の仕事をしてるのに 彼との相性はね 姓
 名判断では大吉 星座と血液型では中吉 住んでる方角なら大大吉
 彼の好みがわかればいいのにね もっと詳しく占えるのに』
  あたしがどんなに捲し立てても意味はない 彼女は結局自分の世
 界の住人である ファンシーな部屋にファンシーな性格 片想いの
 彼だって怪しいものだ よもや妄想ではないだろうけど どこまで
 美化して膨らませているかわかったもんじゃない その辺が端緒
 『聞けばいいじゃない 占いだって女の子の趣味ならかわいいもの
 でしょ 手段が目的でも ははん この際だから納得しなさい』
 『みれちゃんは同じ五黄だから 基本的にあたしと相性がいいのね
 画数だって偶然同じだから だから相談があるの 聞いてくれる』
  聞いてくれると尋ねているが あたしの話は聞いていないではな
 いか ゴオウがなにを表現する単語であるのかは不明 根拠が曖昧
 なままで どんなふうに返事をしろというのか
 『議論するつもりはないわ 好きなように話しなさい 缶ビールは
 冷やしてあるわね 今日は早めに寝て明日仕上げよう さてさて』
 『灰皿は買ってあるの 空缶を灰皿にするとリサイクルができなく
 なるから 冷蔵庫は霜取り中だから冷えてないかもしれないよ』
 『あたしが来るのに霜取りなんか ったく行動が噛み合ってない』
  リンプルを起こして生温いビール 昼間の電話で買い物リストは
 言いつけておいたが どうやらこの調子では ついさっきまで放置
 してあった疑い それに加えて冷蔵庫の霜取りだ
 『それよりも相談ね みれちゃんは代表的な部分であたしと同じ運
 命なの だからお願いがあるの 運命を実験する画期的な方法ね』
 『まだ酔ってないから運命は禁句 それで これだけ違った暮らし
 と性格のあたしが なにをすればいいわけ 運命か バカらしい』
  どうやら論点が見えてきた つまり興味は彼氏云々ではない 毎
 週のように買い込んでいる頭の悪い雑誌群 その検証か再確認 同
 じ運命だと聞いた途端に眩暈がした 少し回ってきたのか それと
 も妙な術中に迷い込んだか 悪気がないのは知っている
 『バカにしない方がいいよ あたしが成功なら みれちゃんにだっ
 て応用できるんだから それではテーブルの上を掃除しましょう』
 『話がバラバラじゃない 身代わりにするんでしょうに 実験と応
 用が逆ね ツナ缶とビールは置いておいてちょうだい』
  長い人生のとある時間だから それほど話題を煮詰める必要もな
 く ましてや白黒決めたり優劣を争うこともない 利害関係で訪れ
 たわけじゃないから なにかするなら好きなようにすればいい た
 だ強制されることもないわけで 掃除するならあたしはトイレだ
  そんなわけで言い含めてリビングからキッチンへ 冷蔵庫を物色
 してバスルーム 鏡に向かってうんざり 最近はどうにも窶れてい
 る 死ぬまで働かなくても生きていけるのに とか考える
 『おかえりなさい 手は洗ったの なら始めましょう』
 『冷蔵庫に魚肉ソーセージがあるじゃない 夜食は脂べとべとのマ
 ルリンハンバーグ 嗜好はキッチュでチープでゴージャスだわ』
  既にソーセージをくわえている 真面目に話を聞く気は失せてい
 るから リモコンを操作してBGMはボサノバ そこでテーブルの
 上を眺める なにを始める気だろう
 『市販のモノを買ってもよかったの でも自分で書いた方が微妙な
 部分まで調べられる利点がありますね 今回は全部が手書き』
 『なにこれ バカバカしさが頂点を極めたわね』
  テーブルの上には絵文字 干支か星座を表現しているであろうこ
 とは推測できるが A4程度の用紙にびっしりとイラストと文字が
 並んでいる この期に及んで質問するのも面倒だが
 『運命の扉を開く呪文を唱えます みれちゃんはそれに合わせて思
 うように指を動かせてください 最初はこの場所で始めます』
 『はあ つまりひとりでコックリさんをやるわけ まるで いや』

  真剣な表情を見ていると 反論する気分も萎えてしまった 自分
 の言いたいことだけ言ってしまうと あとは目を閉じて変な呪文を
 つぶやいている 適当じゃないだろうから 文句はすべて暗記して
 いるのか これも一種の努力かもしれないと感じた
  魚肉ソーセージをくわえて缶ビールを煽る 脱力感に身を任せて
 サソリもどきのイラストに指を添える 行き着くところまで行って
 しまった世界の果て 慣れっこであることは否めないとしても ど
 うしてこの場所に座っているのかって根元的な疑問は 変な呪文の
 前では無力なのであった どうにでもしてくれだ





             》 しびる 《
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(のりこ)>えーっと どのセリフが誰のものだかわかりませーん
(しびる)>パッと見わからないよなあ(苦笑) 当時はまったく問
      題なく読めたんだけど ってあたりまえなんだが
(のりこ)>そりゃそうでしょうに あと 内容的には以前の『かい
      ぶん』の焼きなおしですね 設定は違いますけど
(しびる)>そんな感じかねえ いろいろ考えてたような記憶がわず
      かに残ってるんだけど もうほとんど霧散しちゃったよ
(のりこ)>なら意味なしと同じですね
posted by 篠原しびる at 23:38| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

連作15 漸連作15 雨上がりに

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 種別 連作系第15期 漸連作15
 題名 『 雨上がりに 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月23日02時38分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】15 雨上がりに

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #15(短編)
 



           『 雨上がりに 』


                        作:しびる





  風雲急を告げとでも言いたげな天候 晴天がにわかに掻曇り 周
 囲の街灯が明滅しながら点灯する 遥か遠方から雷鳴 すぐに土砂
 降り うんざりしながら車を走らせる 田舎道を5月の下旬
  遠縁の親戚筋 過去に2度ほど訪れた場所だから そうじゃなく
 ても違うような道路ではない 無意味に広い直線道を制限速度の約
 2倍 誰かが横切ればおそらく回避は不可能だろう 少し不機嫌
  山沿いに平屋造りの民家が点在する 目的の邸宅はそれらの中で
 も特に大きく古い V字渓谷の深部にへばりつくような しかし旧
 家であり名家 現状は不明だが それでも廃れてはいないだろう

 『ご苦労さまでございます 南側の白線に沿って御駐車ください』
 『あ どうも 確か正午からでしたよね 少し遅れたかな』
  戸惑う部分は僅かにも存在していない 沿道には数キロ手前から
 御幣を結わえた青竹が並んでいる そして急拵えの駐車場には2名
 の係員 既に車両は二桁では効かないぐらい 時間は午前11時半
 雨は上がり 雲間には澄んだ青空が見え始めていた
 『いえ 予定通り進行しております どうぞ御会葬くださいませ』
 『いえいえ この度は急な御逝去 心よりお悔やみ申し上げます』
  濡れた砕石の上に降り立つ 袱紗の所在を確認しながら会釈する
 この男性は親戚筋だったか それとも町内の住民か 妙に丁寧な言
 動にとにかく弔意を表す この辺りの区分がポイントか 遠縁の葬
 儀に列席する場合 自分のポジショニングが最重要な所以であろう
 『ああ どうもどうも さて どこの御子息でしたかな』
 『神谷と申します 故人の妹さんの義理の姉の孫にあたります え
 っと確か牧野さんですよね 牧野建設の会長をなさっている』
  車のドアをリモコンで施錠する 不意の声は背後から 振り返れ
 ば見覚えのある老人 記憶に間違いがなければ故人の兄の義理の弟
 にあたる人物 ほとんど親戚ではないような関係
 『そうでしたなあ この前見たときにはこんなに小さい赤ん坊でし
 たが 大きくなられましたなあ お父さんも楽しみな事でしょう』
 『はあ おそらくは草葉の陰で楽しみにしていると あ 失礼』
  どこで見ていたのか知らないが この老人と前回遭遇したのは数
 年前だったと記憶している おそらくは混乱している どこへ行っ
 てもこんな老人は必ずひとりは存在する だから早々に退散
 『ご苦労さんだね もしかすれば来てるかなって思ってたけど』
 『おや珍しいわね この類のイベントには出席しない主義かと思っ
 てたのよ ははん 大人になって自覚が生まれたかな』
  駐車場に真紅の外車が進入する シール張りのウインドウで車部
 は観察できないが 見なくても搭乗者はすぐに判明する ドアを開
 けて現れたのはイトコ 母の妹の娘 幼馴染みでもある
 『その昔 親父が世話になったらしいからね 最後の礼儀だろう』
 『ふうん まー君は変なところで律儀だもんねえ それよりもどう
 あたしの喪服姿って 新調したの ほらほら 見てて勃起しない』
 『まー君ってのは辞めてくれないか 来年30になるってのに』
  彼女とは同じ年齢で 高校生の間だけ同じ学校であった 以前に
 は交際していた時期もあったわけで 肉体関係だってなかったわけ
 じゃない 別れてからかなりになるが 恋人同士でもなく家族や親
 戚に分類するには濃すぎる関係 まあ腐れ縁ってところだろう
 『あはは それは禁句だわ まだ20代なのに ねえせっかくだか
 ら夫婦って設定で出席しない どうせ誰もわからないわよ』
 『さっきから不躾な発言の連発だな 楽しんでいるように見える』
  彼女はそう言いながら微笑んで腕を絡める お決まりの香水のか
 おり 肘に当たる胸の感触も変わらない 雨上がりの陽射しの下で
 目的が葬儀への出席でなければ 考えなくもない提案である
 『いいんじゃないの 確か98歳で亡くなったわけでしょ この辺
 りでは80歳以上はお祭りらしいわよ 死亡じゃなくて長生きの方
 を祝うの ラジカルでポジティブな考え方だと思うわ』
 『だからって はしゃぐのはどうかな そう言えば叔母さんの具合
 はどう もう退院されたかな 子宮筋腫だったよね』
  そのまま腕を組んで濡れたアスファルトを歩く 彼女が楽しそう
 に微笑んでいるから せめて神妙な面持ちで体裁を取り繕わなけれ
 ばならないだろう 周囲はみな黒服 そろそろ邸宅が近い 
 『ママは元気にしてるわ 女じゃなくなったって嘆いているけど』
 『見舞いに行ったときには面会できなかったから そうか 元気に
 しておられるなら安心だな さて それじゃ少し離れてくれよ』
  巨木が聳える広大な庭 石垣に斜めに石段 登り切ったところに
 弔問客の受付が設置されている 軽く黙礼しながら袱紗を取りだす
 『この度は突然の御不幸 心よりお悔やみ申し上げます こちらは
 心ばかりでは御座いますが ご霊前へお供えくださいませ』
 『お忙しいところ 御会葬いただきまして ありがとうございます
 かさねての丁重な御厚志 深く感謝いたします どうぞ霊前にてご
 焼香ください お荷物はお預かりいたしましょうか』
 『どうもすみません 神谷です 本日は母の名代で参上いたしまし
 た 旧姓は宮崎と申します こちら ささやかでは御座いますが』
  設定通り妻に成り済ますらしい すこぶるの遠縁とは言え そん
 な遊びが許されるものだろうか しかし現段階では夫婦に見えるか
 どうかのギリギリのライン 別に構わない気もするが
 『神谷様の奥様ですね 確かに御預かりいたします どうぞ』
 『すみません あなた ご焼香させていただきましょう』
 『あ ああ そうだね お参りさせてもらおう ふむ 奥様ねえ』

  休日を潰して葬儀に出席 顔を見たことのないような老人ではあ
 るけれど 誰かの死を悼むことは人生の無駄ではない ましてや遠
 縁ではあれ親戚だ 泣く必要もないが無視することもないだろう
  読経が流れ 喪主の挨拶 霊柩車を見送って告別式も終了 小さ
 な喫茶店を見付けて彼女と話し込んだが 最後には口付けだけで抱
 いたりせずに別れた そんな感じの心境だったのだろう
  それにしても天気の良い空 数時間前の雨が嘘のようだった






             》 しびる 《
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(のりこ)>なんか不謹慎なお話ですね
(しびる)>不謹慎かな 故人も弔問客もどうせ義理か厄介だし な
      にをどうしようがどうでもいいんじゃねーの? とは言
      わないんだオトナだから 基本的に人の死は悼むもんだ
(のりこ)>基本的に ですか
posted by 篠原しびる at 21:19| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作14 デュランタ・ライム 1

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 種別 連作系第15期 漸連作14
 題名 『 デュランタ・ライム 1 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月21日01時24分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】14 デュランタ・ライム 1

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #14(短編)
 



        『 デュランタ・ライム 1 』


                        作:しびる





  カウンター席の延長に浄水器 突き当たりにオシボリ専用の温蔵
 庫 回り込めば定位置 来客と同時にグラスとオシボリをトレーに
 乗せて営業スマイル 熟練アルバイトなんて少し自嘲する
  そしてその温蔵庫の脇に通路 入って左がトイレ 右には階段が
 あり謎の2階へと続く 通路の突き当たりは中庭になっていて 1
 坪程度の空間にプレハブの倉庫 これがなんとも更衣室 しかし真
 実はただの倉庫 倉庫の中で着替えるなら 世界中の至る場所が更
 衣室と定義できる 名は体を表す いや体が名を表すのが現実

 『あ 梅原さん おはようございます これから授業ですか』
 『おはよう まだ10時にならないよね あさみちゃんは早いな』
  ちょうど更衣室からでたところ 今日は水曜日だから平日シフト
 早朝6時に入店して開店準備 6時半には最初の客が現れる そし
 て午前10時までの4時間労働 あさみちゃんは午後3時までの5
 時間 現在時刻は午前9時40分ちょい 定時とは言えこんなもの
 『先に掃除をしちゃおうかと思って それに今日は確か奥さんが来
 られてないんですよね どうせ早く上がれって言われますから』
 『店長はあさみちゃんに甘いもんなあ いいんじゃないの そんな
 の気にしなくても 好意には甘えるのが礼儀だと思うよ』
  あさみちゃんは16歳か17歳 あまり詮索しない主義だから詳
 細なことは知らないけれど なんでも訳あって高校中退 年齢の割
 りにシッカリやさん それ以上の情報は聞いても仕方ない
 『ううん そんなのはダメなんです 時間は時間ですから』
 『うひやあ これは耳が痛い しかし僕は甘えて暮らすよ 店長が
 帰れって言うなら1秒だって無駄には あ なるほどねえ』
 『どうかしました なにがなるほどなんですか 梅原さん』
  店長はオーナー店長で業種は喫茶店だ しかし真の経営者は店長
 じゃなくて店長の奥さん 姉さん女房で絵に描いたような女性 普
 段は奥さんがすべてを仕切っているが 不在のときには曖昧かつ柔
 軟な勤務シフトが言い渡される それも男性店員には希だが
 『水曜日は僕と入れ替わりにあさみちゃんだろ あさみちゃんは遅
 く来るわけがないから 早く帰せば長くいられるわけだ ふうん』
 『なんだか良くわかりません あたしってば頭が悪いですから』
 『あははは 気にしなくてもいいよ わからないように話してるん
 だから おじさん達は確信犯なわけだね 危ないなあ まったく』
  妙な色気のあるような男性ではないから含み笑い 店長は純粋に
 彼女との仕事を悦びと感じているのだろう だから僕を早退させて
 奥さんのいない間を優雅に労働だ どうせ終始客はいるわけで な
 にかしようったって無理だから 放置しても構わないだろう
 『ま いいです いやらしい話なんでしょ そんなのなら聞いても
 仕方ないです 梅原さん 急がないと 授業に遅れないんですか』
 『今日は自主休講だね 眠いから帰って寝るよ 昨日から寝ないで
 デュランタ入りだからね 仕事中も欠伸がでちゃってさ』
  話しているうちにも欠伸が襲う 噛み殺して少し涙目 本当なら
 講義の始まっている時間ではあるけれど なにもそんなに生き急ぐ
 必要もないと考える最近 だからアルバイトは授業に優先する
 『ちゃんと学校に行かなきゃダメですよ って あたしが言っても
 説得力がないですね でも梅原さんには頑張って欲しいです』
 『あさみちゃんのお願いかあ なら仕方がないね おっと 更衣室
 を明け渡さななきゃいけなかった 話し込んでると遅刻になる』
  倉庫兼更衣室は仕切りも何もないスペース 男女が同時に着替え
 られる場所じゃない そもそも古びたロッカーが設置してあるだけ
 で まあしかし黒パンツは自前だし 蝶ネクタイと髪型を整えるく
 らい あさみちゃんは薄化粧だから 双方共に時間は掛からない
 『まだ10分以上ありますから あら梅原さんのネクタイ ほころ
 びちゃってますね 貸してください 休憩時間に縫っちゃいます』
 『ほんと それは気が付かなかったな 悪いね それじゃよろしく
 甘えて暮らす信条だからさ お礼に今度食事でも奢ろう ふむ』
 『はい あたしも甘えちゃって なんてね えへ 嬉しいです』
  あさみちゃんに彼氏がいるとかいないとか そんなことなどどち
 らでもいいのだ かわいい女の子にご飯を食べさせる オヤジ臭い
 趣味かもしれないけれど それだけで楽しいものだ 他意はない
 『あっそう 喜んでくれるわけ なら早い方がいいね 今晩なんか
 どうかな あさみちゃんは3時に上がりだよね 遅い時間は断られ
 そうだから 6時にリカちゃん広場に どうだろう』
 『ううんと そうですねえ 今日は別に用事もないですから 喜ん
 で行きます 梅原さんと一緒に食事 なにか凄いですね ええ』
  割りと簡単に話がまとまる リカちゃん広場は街の中心を走る新
 軌道本線のターミナル駅の南側 身長12メートルのリカちゃん人
 形が仁王立ちになっている広場のことだ 待ち合せ場所としては最
 も有名な場所であり そこを指定すればまず間違いは起こらない
 『そんなに凄くないと思うよ 僕なんか生まれてこの方 ほぼすべ
 ての食事を梅原君と食べてるからね たいしたことじゃないよ』
 『きゃは それもそうですよね あたしってば梅原さんのそんなと
 ころが いえ なんでもないです えっとありがとうございます』
  非常にかわいらしいと思う きっちりとカールした前髪をオデコ
 に揺らして あさみちゃんは最敬礼 喜んでもらえれば食べられる
 食事達も喜ぶことだろう 僕も嬉しいわけで なにも問題はない
 『あははは それじゃ楽しみにしながら 退屈な講義を聞きに行く
 としよう 約束は6時にリカちゃん 右足の前で待ってるから』
 『はいっ 左足ではなくて右足ですね 必ず行きます』

  あさみちゃんに蝶ネクタイを手渡して ニコニコしながら更衣室
 を後にした 喫茶デュランタには数名の客が淀んでいて 店長はタ
 バコを吸いながら新聞を読んでいた 見慣れた光景 すべてはいつ
 もどうりである 5月中旬の午前中 天気は晴れで問題なし
  店長に声を掛けて入口のドアを引き開けた カラコロ鳴るカウベ
 ルを聞きながら リカちゃん大魔人のことを考えていた そう言え
 ばリカちゃんの右足は縁結びのジンクスとか 最後に見たあさみち
 ゃんの笑顔 清々しい気分で空を見上げた









             》 しびる 《
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(のりこ)>デュランタシリーズですが どうします?
(しびる)>どうするって スルー指定にするかってことだろ まあ
      いいんじゃねーの FCみたいに長丁場じゃねーし
(のりこ)>んじゃま掲載指定ってことで ところで タイトルにも
      なってるデュランタ・ライムですけど そう大仰な植物
      じゃないですよね まあ緑色の葉っぱかな 程度の
(しびる)>まあな 語感だけで選んだ名前だし キレイはキレイな
      んだけど たいしたものじゃねーわな
(のりこ)>さて1話目ですが 1人称は梅原くんですね あさみち
      ゃんと交代する瞬間のお話 それがいきなしデートの約
      束までしちゃって ちょっと展開が急ですか
(しびる)>急ってもよう なんか動かさなきゃ さすがに展開がき
      ついわな これくらいは許容範囲だろ
(のりこ)>あと このシリーズは最後まで作り込んでから始めたん
      ですか? って私は裏話を知ってるわけですけど
(しびる)>ざっとな 骨組みだけ作って あとは展開次第だったな
(のりこ)>ふうん まあウチの作品にありがちな感じですね
(しびる)>なにげに失礼だなお前は
posted by 篠原しびる at 21:17| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

連作15 漸連作13 紅い花の芳香

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 種別 連作系第15期 漸連作13
 題名 『 紅い花の芳香 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月18日00時54分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】13 紅い花の芳香

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #13(短編)
 



          『 紅い花の芳香 』


                        作:しびる





  部屋の中が殺風景だったので 庭で育てていた花を持ち込むこと
 にした どうせなら香りも漂わせたいので ペラルゴニュームのス
 イートブレンド 鮮やかな紅色の花に縮れの入った小さな葉 なに
 よりも強烈なのはその香り いくらハーブであったとしても ひと
 つ間違えれば嫌悪感を催す類の香り 微妙なバランスは少し過剰
  ダイニングキッチンのテーブルの中央 素焼きの5号鉢を受皿に
 直接乗せる 甘やかして育てたから繁茂な葉付き 水を差しながら
 ぼんやり眺めていた なんとも穏やかな晴天の午後

 『少し剪定した方がいいな スイートオレンジは小気味の良い繁り
 をしているが 賑やかなのが好きならアジアンタムを持ち込めよ』
 『これでいいんだもん 秋まで剪定はしない計画だから』
  楽しい気分に浸っていたのに 背後からの声に少し不機嫌 越冬
 寸前までは派手に弄らないのが適確な処置 テーブルに顎を乗せて
 振り返らずに返事 繁るに任せるがあたしのポリシー
 『株が蒸れて腐っても知らないぞ ただでさえこの香りだ 異臭を
 放つならキッチンは禁止 香りならラベンダーを貸してやろうか』
 『あたしのペラちゃんは腐らないもん それに見て楽しくないのは
 飾る意味がないじゃない なんか変な人の変な盆栽みたいだよ』
 『来月には花も咲くぞ 変な盆栽とは意見だな 非常に心外だ』
  週刊誌を小脇に抱えて 花を挟んで対角線に彼が座る 短く刈り
 込んだ髪に鋭い三白眼 とても植物に興味がありそうには見えない
 風貌 見た感じでは悪徳不動産屋か悪徳弁護士 実際には悪徳金融
 屋であったりする 何事もやはり見た目のとおりである
 『だってなにか冬虫夏草の葉みたいな感じじゃない きっと根っ子
 にはセミの幼虫が埋まってるんだ ひええ 食欲がなくなるよね』
 『ハーブと漢方か 世の東西を問わなければ同じかもしれんな そ
 れにだ セビリアンブルーの鉢には貸し金庫の鍵が隠してある』
 『鉢植えに鍵じゃ芸がないと思うな どこのご家庭でもお馴染の隠
 し場所だよ それに観葉植物はそんなふうに使っちゃダメだね』
  人差指を立てて注意を促す 植物を愛でる 愛でるは可愛がり慈
 しむこと 更には褒めたり珍重したりする意味の他動詞 評論まで
 は許容範囲だけれど 俗に利用するのは良くないことだ
 『どう扱うかは俺が決める 人間の思うように捩曲げてこその観葉
 植物だ 家畜も債務者も女も同じ 俺が仕切って従わせる』
 『その調子でデルフィニュームを枯らせちゃったじゃない 青い花
 が綺麗だったのに 水のやりすぎは良くないんだから まったく』
 『植物は水なしでは生きられない 基本に従ったまで』
  いつもそうだ 手を加えすぎてダメになる だからあたしは放任
 主義 自活を模索させて最小限の環境操作 本来の意味での自然
 『まあいいや あたしの子達じゃなければ仕方ないもんね だから
 ペラちゃんについては構わないでもらうよ この子はあたしの子』
 『ま 好きにしろ 俺は今日からキク科だけを育てることにするか
 らな それ以外は枯れようが腐ろうが 知ったことではない』
  姿に似合わず 彼の最近の趣味はシソ科の宿根草だったのに そ
 れが突如の宗旨変え キク科なんてポップな方向 さっき庇ってい
 たラベンダーもシソ科の仲間なのに 気紛れな性格では優秀なガー
 ディアンにはなれない 気長に優しく それが園芸の基本
 『なにがあったか知らないけれど そっかあ そんなことならミン
 トブッシュとローズマリーは保護してあげよう ハーブ系に力を入
 れなきゃと思ってたから 返せって言っても知らないわよん』
 『タダってわけにはいかんな マーガレット関係全品と交換で手を
 打とう サルビアも付けるぞ ハーブなら押さえておけ どうだ』
  非常にファンシーな話題なのに 彼と話していると債権まみれの
 他人の土地を 勝手に売買しているような気分になってしまう 花
 の話なら楽しそうな顔をすればいい 目を細めてタバコに火を点け
 る彼 置場所を替えずに所有者が交代するのは 確かに土地の売買
 と意味的には同じか だとしても気分の問題
 『可愛がってくれるなら交換してもいいよ でもどうしてキク科に
 したの 前はあまり好きじゃなかったでしょ 別にいいけど』
 『験担ぎだな 今朝から妙な予感がする 先手を打ってキクで締め
 る計画 ユリとキクは葬儀の花だろう ユリ科は好きじゃない』
 『ゲンかつぎって どうも草花に対する姿勢が変だよね 命を狙わ
 れるような仕事はしない方がいいと思う 死なないで欲しいな』
  テーブルに頬を当てて横向きに鉢植えを眺める 紅い花の向こう
 に彼の姿 あたしはぼんやりと言葉を選び 彼の視線は庭の方へ注
 がれている 暖かい5月の下旬 様々な花が咲き乱れる季節
 『ああ 明日の朝には帰る 少し大きな山だが 危険な仕事ではな
 い 借りたものは返す まったく基本で自然なことだな』
 『捩曲げて従わせるって言ってたでしょ 無理しないでね』
  どう観察しても堅気の人間には見えない容姿 舎弟企業や政治家
 の後援団体ばかりを相手にしているから 稼ぎに比例して危険も多
 い 住むところだって引っ越してばかり そのたびに新たな庭造り
 をする暮らし もう慣れたけれど少し疲れたのも事実
 『そうだな 早く片して明日は庭の手入れか』
 『うん 楽しみに待っているから できれば急いで帰ってきてね』

  ダイニングキッチンに漂う花の香り 開け放った窓からの風に濃
 度を変化させながら 不思議な香りが午後のイメージを定めようと
 している おそらくは記憶のどこかに刻み込まれるこの一瞬 強い
 陽射しと爽やかな風 それらを上塗りする紅い花の芳香
  そんな気分に支配され あたしはテーブルに突っ伏して身動きも
 取れず 彼の動きを気配だけで追っていた なにか予感 ただそれ
 だけの瞬間のこと






             》 しびる 《
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(のりこ)>ベランダに花を植えるってお話は わりとありますよね
(しびる)>これは庭だけどな しかしやっぱしキク科だろ
(のりこ)>私はベランダ菜園派ですから 花は使えませんからねえ
(しびる)>菜園ってもよう 生えては食いの無限ネギ栽培とか お
      前のは貧乏くさいんだよな 果実を植えろ どかんと
(のりこ)>無限ってことはないですよ さすがにネギは終了してナ
      スを植えました あとキュウリと 最近は中村屋とかで
      も野菜苗が買えますからね 便利になりました
(しびる)>ナスか あれだ ナスって接ぎ木するんだよな 強い根
      の苗とよく実のなる苗を接ぎ木するんだろ 知ってるぞ
(のりこ)>またそんなマンガで得た知識を(笑) 接ぎ木した苗を
      売ってるんですよ 値段もほとんど変りませんし
(しびる)>ふうん その苗ってのはいくらぐらいするものなんだ?
(のりこ)>まあ150Cから200Cくらい? 品種によります
(しびる)>ナスを買った方が安いんじゃねーのか それじゃ
(のりこ)>まさか(笑) 何個成ると思ってるんですか
posted by 篠原しびる at 00:31| シンガポール ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作12 フェーブルカンパニー30

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 種別 連作系第15期 漸連作12
 題名 『 フェーブルカンパニー30 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月16日09時47分
 注釈 行頭スペース+30W
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(のりこ)>FC30です ようやく30の大台に突入ですね
(しびる)>こういう話ばかりだらだらやってるのが理想なんだけど
      なあ なぜ世界には始まりと終わりがあるんだろう
(のりこ)>哲学的に言おうがどうしようが終結へ向かって進めなき
      ゃいけないですよ てか 端折って終了させますか
(しびる)>あー まー そうするべきなんだろうけど この先のレ
      ヴァイン編はどうやっても片しておきたいしなあ
(のりこ)>2本や3本では終わらないでしょ 第2部に続く とか
(しびる)>それって同じじゃん(苦笑)
posted by 篠原しびる at 00:30| シンガポール ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作11 かいぶん

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 種別 連作系第15期 漸連作11
 題名 『 かいぶん 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月15日09時47分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】11 かいぶん

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #11(短編)
 



           『 かいぶん 』


                        作:しびる





  なにか気分が乗らなくて なにをしていても楽しくなくて 鬱ほ
 どには落ち込んでいないけれど 笑うよりは寝ている方が楽な気分
  小さなストレスが堆積して高原状態 暮らしている分には平らな
 大地 だからなんとなく高山病 でも酸素が足りないわけではない
  些細なことでイライラ バカの相手でクラクラ 嫌悪と失笑と倦
 怠感が体の自由を奪う 給料分の労働を終えて自室にたどり着き倒
 れ込む なにもする気が起こらないのは その類の精神病か もし
 かすればただの疲労 どちらにしても個人的なものだ

 『どうしたの 無表情に寝転がってるのは気味が悪いわね』
  自分の部屋でどんな表情だろうが そんなことで苦情を言われる
 筋合いはない 表情を創る気さえ存在しないから無表情 文句があ
 るなら見なければいい 誰も見てくれって頼んではいない
 『ずっと留守番してたのにさ ほなみちゃんてば死んじゃったわけ
 話し相手になってくれないと夕食は作らないよ ほら起きろ』
  呼吸すらも面倒で 聞こえているけれど聴いてはいない おそら
 く会話の主は居候のくみこ嬢 かわいらしい声も今は耳障り 床に
 転がるあたしに馬乗り状態 ふざけるのもいい加減にしてくれ
 『ねえってば ほなみちゃん ねえねえねえねえ ほなみちゃん』
 『があああああ 煩いなあ 人が無気力に浸ってるのに馬鹿騒ぎす
 るんじゃないの 重いから退きなさい まったくイライラする』
 『そんなに怒らなくっても 元気ないから心配してるのにさ』
  背中に押し付けられる柔らかい臀部 それを乗せたままむっくり
 起き上がる くみこ嬢は接触系の人間だ 危ない趣味じゃないかと
 勘ぐりたくなる程にじゃれつく 振り払う気力もない
 『会社で何かあったの それとも具合でも悪いの 眠いとかお腹が
 空いてるとか もしかすれば恋患い いいなあ恋愛のどろどろ』
 『ほっといてちょうだい 相手をする気分じゃないの 悪いけど』
  関係を説明すれば長くなる くみこ嬢は遠縁の親戚筋 しかしそ
 んなことは基本設定であり 現状は数多の騒動を経ての馴れ合い関
 係 友人以上で姉妹未満 彼女は大学生であたしは社会人
 『ふうん ほなみちゃんたら不機嫌なのかあ 仕方がないなあ』
  床に座るあたしの背中に抱きついて くみこ嬢は大きく溜息 不
 機嫌と無気力は天地ほどにも違うのに 彼女には理解できない相違
 なのだろう その部分だけでも幸せな暮らしの条件 少し羨望
 『話したくないなら話さなくてもいいけどね あたしに怒ってるん
 じゃないよね なにか気に障ったのなら謝るもの ねえ』
 『ああ いいのいいの お願いだからほっといてね ふううう』
  男性だけじゃなくて 女性だって二次性徴期には声変わりをする
 ものだ そんなに大きな変化ではなくても くみこ嬢のようにアニ
 メ声なのも珍しい それに加えてかわいらしい顔にスタイル どう
 してこんなにプリティなまま大人になれたのか
 『ほなみちゃんが言うなら黙ってるけど そうだ 黙ってるで思い
 だしたの 前に話そうと思って忘れてた話があるのよねえ あたし
 ってばびっくり仰天の出来事でね そんなふうの考え方もあるのか
 って 目からウロコが それよりも実際には困ってるんだけど』
  背中を抱き締められているから身動きも取れず しかし振り解い
 てベッドまで移動 退屈なら遊びに行けばいいのに どうもこの娘
 は出不精だ しかし寂しがりやでお喋りだから 同居のあたしは体
 の良い暇潰しボランティア 意味のない会話を聞かされるのに辟易
 『時間が空いたから食事しようって ゴージャスなディナーならど
 うかなって思うじゃない でもお昼ご飯なら警戒もなにも だって
 お昼ご飯はお昼ご飯だもん なのにその気があるからついてきたん
 だろうって そんなに素敵なってタイプじゃないのよ それが笑っ
 ちゃうのがミョウチクリンなプレゼント あは 仏像みたいな』
  ベッドに突っ伏してげんなり 愚痴でもなく相談でもない 相槌
 以外を必要としない会話構成 発音することに意味があるのか 耳
 に残るぷりぷりボイス 長く聞いていると夢にまで現れる
 『なにかねえ そんなのばかりなんだもん 妙にしつこい性格の男
 悪く言えば気持ち悪い感じの あーあ あたしのタイプはねえ 全
 然つれない感じがいいの 無視しちゃって振り返ってくれない感じ
 女の子に媚びるのって格好良くないよねえ 硬派なのがいいな』
  悪い娘ではないけれど くみこ嬢が感じている災厄は その大半
 が自分の過失によるものだと考えられる 詳しくまでは理解してい
 ない 詳しく聞かなくてもその類の話題だろう 過失は人をも殺す
 『昨日も食事に行ったのね あら ほなみちゃん 聞いてる ああ
 ほなみちゃんは疲れてるんだよね それでね 食事を奢ってくれる
 のは嬉しいけれど 彼女扱いには困る困る 誤解してるの ふたり
 だけで海外旅行なんて勘違いな提案するのよ どうしようかなって
 悩んじゃうくらい ほなみちゃん 一緒に行かない』
 『どこに行くって ごめん ぼんやりしてて聞いてなかった』
  淀みなく続く声に 内容など理解しているはずもなく 自分の名
 前の部分だけは耳に残り それに続く一緒に行かないだけが判別で
 きた どこだろうとたいした話ではないだろう
 『だから海外旅行ね ふたりだけなんて気味が悪いから ほなみち
 ゃんが一緒なら現地で逃亡して なんてね そもそも誤解してるの
 よね だってもう彼女扱いだもん まったく困るわ 食事を奢れば
 喜ぶだろうってのが あはは すんごく甘僧よねえ バカみたい』
  またもや話題の焦点がぼやけてしまった そう言えば空腹かもし
 れない 食欲はないけれど この脱力感は低血糖状態によるものか
 しかし食事担当はくみこ嬢 お願いするのもバカみたいだ
 『あたしの趣味は硬派なのよね ほなみちゃん 聞いてる そっか
 ほなみちゃんは疲れてるんだよね だってね 女の子に媚びるのっ
 て格好悪いと思うんだ 気があっても無視してね 全然つれない感
 じがいいじゃない しつこい男は生きている価値がないと』
  いつまで続くのだろう あたしはベッドで無気力 くみこ嬢は再
 び馬乗りになって喋り続けている 状況を工夫するつもりは双方共
 になく どちらかの電池が切れるまでは終わらないだろう
 『どうせならお金でもくれれば嬉しいのに あはは それは冗談だ
 けど それが笑っちゃったのがミョウチクリンなプレゼント なに
 か仏像みたいな あれ さっきも話したかな この話』
 『さあ どうかしらね ごめん ぼんやりしてて聞いてなかった』

  部屋に帰ってきたのが6時半ぐらいだったと思う それからずっ
 と意味のない話を延々聞かされて 夕食を食べさせてもらったのは
 10時を過ぎていたと記憶している それもコンビニのデリカデッ
 セン 満足に食事なんか作れる女の子じゃない
  そんなことよりも辛いのは 夕食の後の楽しい会話と 就寝前の
 秘密の会話 部屋の照明を消してからは 睡魔と返事強要のダブル
 攻撃 無気力脱力の原因は もしかすれば彼女かもしれない








             》 しびる 《
+++++++++++++++++++++++++++++++
(のりこ)>なーんかいらいらするお話ですね 仏像みたいな
(しびる)>ならやや成功かな ホントはいらいらを超えたところに
      ある倦怠感が読後にもあればいいなと思って組んだ話だ
      けどな あと くみこのキャラはちょっとぶれたか
(のりこ)>うるさい方の女の子ですね ぶれってのは 前半ふにゃ
      ふにゃで始まって 中盤から勢いがついたとか?
(しびる)>んーまあ そんな感じかな 途中で修正して他人の話な
      んか聞いちゃいねえ系キャラにしたのな
(のりこ)>なるほど
posted by 篠原しびる at 00:28| シンガポール ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

連作15 漸連作10 屈光性な生活様式

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 種別 連作系第15期 漸連作10
 題名 『 屈光性な生活様式 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月12日01時48分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】10 屈光性な生活様式

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #10(短編)
 



         『 屈光性な生活様式 』


                        作:しびる





  基本は活動内容の充実度 例えば地区大会に優勝するとか 出品
 作品が高い評価を受けるなんてのもその類 ライブ等での集客能力
 も評価対象 自治会主催のイベントに積極的に参加するのもポイン
 トは高い 表面上はこんな感じだ 能力主義が基本である
  最初はC種登録から始まり B3種からB1種まで昇格 B種登
 録サークルまでは一般同好会格 その上がA種登録でA3からA1
 まで A種登録のサークルは部格 種別の格差は絶対的であり 更
 に格の相違となれば凄まじいものがある 上位サークルはすべての
 懸案に於て優先権を持ち さながら封建制社会の様相を呈する
  昇格を決定する機関は自治会である 自治会は学園内すべての組
 織から完全に独立しており その役員は年2回実施される全学園生
 対象の選挙によって半数が選出される 残り半数は各種公認委員会
 から推挙され 同じく選挙によって承認される
  上位サークルが委員会を支配していることは公然の秘密 その委
 員会から半数が選出される自治会によって承認されるサークル登録
 つまるところは完全なる独裁状態 能力主義の基本はあくまでも基
 本 実務は暗部にて決定され 改革の芽は闇に葬られる

 『本音のところを聞きたいわけだけど ねえねえ かなちゃんさ』
 『なあに 急に改まったりして 難しい話は面倒だからパス』
  高級外車の後部座席 登下校時の混乱を避けて かなちゃんちの
 契約車は裏門の駐車場に静かに横付けされる あたしは乗せてもら
 うこともあれば自転車で登校するときもある かなちゃんは幼稚園
 の頃から同じ運転手さんの車で送迎らしい
 『難しくないよ 聞きたいのはさ いつまで続けるのかってことだ
 よ 楽しそうだからいいかなって思ってたけど なにか危ない臭い
 がしなくもない あたしの直観は正しいと思う どうかな』
 『そうね まみこの直観は正しいと思うわよ 話してなかったけれ
 ど 少し危ない情報もなくはないわね どうしたものかしら』
  かなちゃんの足は細くて長い 背も高いし美人で頭もいい 行動
 力もあるし不思議なカリスマもある 普段はそんな部分を殺して暮
 らしているのだ 騒動好きのくせに目立ちたがらない
 『ゆうきちゃんやありさちゃんはね それはもう最初から演劇部で
 活動してたわけだもん でもあたし達は違うじゃない 未登録の同
 好会だって好きに活動すればいいでしょ 逆に潰されかねないよ』
 『まあね 根源的な話をするなら そうでしょうね 静かに暮らせ
 ば問題は発生しないわけだから 確かに宇宙の真理ではあるわね』
 『そんじゃあ どうして続けるわけ そこのところが聞きたいよ』
  かなちゃんを眺めながら思っていたことを すぐさまかなちゃん
 は会話中に挿入する そんなところも聡明かつ敏感 世の中全部を
 納得ずくで泳いでいるような存在 あたしの対極で微笑んでいる
 『まみこの存在が責任だと言えば責任 自覚してないみたいだけど
 御輿に乗せたくなるタイプなのよね あ 高橋さん このままウチ
 へ向かってください この娘は後で送りますから』
 『今日はおじさんは仕事だよね ふむ おばさんと遊ぶとするか』
  高橋さんは運転手さんだ かなちゃんちの使用人の人じゃなくて
 かなちゃんのお父さんが契約している送迎専用会社の社員の人であ
 る かなり年配の優しい笑顔の人だ ほとんど専属状態らしい
 『ママは朝から楽しみにしてたわよ まみこってばウチの両親に受
 けがいいから そのうち誘拐されるかもよ 略取誘拐の類ね』
 『あたしが責任かあ それには異論があるなあ 責任ならかなちゃ
 んだよ 純真な女の子達を焚きつけてさ 悪いお姉さんだよね』
 『焚きつててないわよ 騒ぎやすいように協力してるだけね』
  騒動の張本人はかなちゃんだと思う 副総裁なんて美味しいとこ
 取りの役職を捏造して あたしのポリシーは食う寝る休むラクチン
 生活なのに 最近は監視とイベントで昼寝もできやしない
 『ひょっとすればさ 最初のラブレター騒動からしてかなちゃんの
 入知恵じゃないだろうね そんな憶測まで湧いてくるよ』
 『静かに暮らしていてもね まみこは現場の話までは聞いていない
 でしょ やはり登録サークルじゃないと満足な活動は無理なわけね
 大教室なんか借りられないのよ 以前の舞踊団赤組では』
  その辺の話は詳しくない 少し知っているのはRRTの前身団体
 舞踊団赤組は未登録の演劇サークル 1年生だけで結成された有志
 の集まりである 代表は件の宮内ゆうきちゃん 現在はあたしだ
 『ならさ 別に登録だけ済まして活動すればいいじゃない 世界征
 服の野望なんてのは本来の目的からは外れてるんじゃないかな』
 『お嬢さま いかが致しましょう 捲いてしまうのは簡単ですが』
 『放置してください 敷地内までは無理でしょうから』
  挨拶を交してから沈黙状態だった高橋さんが突然喋る 意味不明
 の質問にかなちゃんは即座に応答 高橋さんの声は低く穏やか し
 かし事務的で冗談だとは思えない なにがどうしたのか
 『なにがどうしたの 誰かつけてきてるわけ』
 『さっきから同じ車が後ろにいるわ 正門前で見かけたことのある
 車種ね ウチの生徒だと思うわよ おそらくどこかの諜報員』
 『危ないことは御辞めくださいね お嬢さま あの車は確か盟友会
 の事務所に出入りしているものだと思います 何卒自重の程を』
  もしかすれば先日の写真週刊誌と同じ類の話か 下校途中まで監
 視をつけるなんて どこのサークルか知らないけれど律儀なもので
 ある こんな事にどんなメリットがあるのか まったく迷惑だ
 『危ないことはしませんから 心配なさらないでください』
 『高橋さんの意見ももっともだと思うな おもしろ半分で首を突っ
 込むことには反対だよ 危険なら尚更だね しかりしかり』
  かなちゃんにとって高橋さんは爺やのような存在だ 小さな頃か
 ら送迎らしいから ただの契約なのにまるでセバスチャン状態
 『もう手遅れよ なにかの成果を達成するまでは 途中で抜けるこ
 とは不可能だわ まみこと現場が遠いのが原因かしらね 宮内さん
 にイベントを組んでもらいましょう それがいいわ』
 『ふああ イベントってなにさ 論点がずれてるよ』
 『親睦会を兼ねて温泉旅行とか その辺がいいかもね うんうん』

  かなちゃんと話しているとたまに感じるのだけど もしかすれば
 あたしの話なんて聞いていなくて たまたま偶然に会話が噛み合っ
 ているだけで 本当はかなちゃんの独り言なんじゃないかと思うと
 きがある 今なんかそうだし 最近は多いような気がする
  それにしても温泉旅行 緊迫感を煽っている割りに 会話の内容
 はどこまでもお気楽路線 終始こんな調子で展開するつもりなら変
 な自覚を促されても 真面目に考えろと言う方に無理があると思う
 温泉は嫌いじゃないけれど どうせ大騒ぎになるのは目に見えてい
 るのであった まったく困ったものだ






             》 しびる 《
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(のりこ)>RRTです ヘッダが肥大してきました
(しびる)>FCと同じ症状だよなあ 本文で説明しきれないことが
      溢れてくるんだわ こゆときは調子がいいのな
(のりこ)>たしかに調子のよさそうな筆運びですね どんどんフロ
      シキも拡がってきてますし 知らないですよ このあと
(しびる)>お前に責任とってもらおうなんざ考えちゃいねーや
(のりこ)>とれって言われてもとりませんけどね さて今回はどち
      らかというとインターミッション ネタ振りだけのお話
      ってところですか サークルの相関とか宴会旅行とか
(しびる)>だわな 調子よすぎってのは この当時も認識してたし
      そゆときにはよくこういうのが挟まる
(のりこ)>FCでもそうですね
posted by 篠原しびる at 23:38| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

編集会議 108

(しびる)>ういーっす 夏本番だよなあ ビールとなんか食うもの
(のりこ)>あ おはようございます 暑いですよねえ 今年は春を
      飛ばしていきなし夏って感じですよ ビールっす
(しびる)>ういー とに駆け付けビール3本か んぐんぐんぐ
(のりこ)>あとなにか食べるものですね なにか冷蔵庫にあったか
      なあ 麺類でそれも冷製がいいですよね
(しびる)>だわな めんどうならそうめんでもいいや
(のりこ)>でもいいや ですか まあいいですけど んじゃま速攻
      で茹でます 作り置きのスープはあったかなあ んー
(しびる)>ないなら市販のでいいぞ ところでさ このシーズンは
      野球中継で深夜アニメがずれて困るよな ビール追加
(のりこ)>延長を見越して余分に録画しますけどね ウチは空き容
      量さえ問題なければトリプル録画体制ですし ビールっ
      す さすがに4本重なることはないでしょう?
(しびる)>まあな でもきのうの『ガキの使い』とか失敗してるし
      前半の管の超編集見て 後半の美味しいフリートークが
      切れちゃってるのな 見た意味ないじゃん どうよ
(のりこ)>いい大人が深夜番組の録画を失敗したくらいで怒らない
(しびる)>怒ってるんじゃないって どうにかならないかって言っ
      てるだけな 最初から野球は9時まで枠をとればいいん
      じゃないのか? もしくは時間制限で3時間終了でいい
      じゃん 3時間やるスポーツってかなり長いと思うぞ
(のりこ)>まあね って これはてれび枠ですか 久しぶりですね
(しびる)>いや 編集会議で立ち上げたし あんましテレビの話は
      するな 深夜アニメとかコミックスのネタも禁止な
(のりこ)>全部しびさんがネタ振りしたんじゃないですか(笑)
(しびる)>言い訳するな そうめんまだかよ 何時間待たせるんだ
(のりこ)>はいはいできましたよ さて 薬味はチューブ入りの練
      りショウガとワサビ あと自家製の刻みネギです
(しびる)>よし食うぞ じるじるじる うめー そうめん食ってる
      最中になんだが 最近しばらくタコ焼きやってないな
(のりこ)>そうですね 市販のそうめんつゆも美味しいですよ
(しびる)>あと KAT−TUNの田中は ぼうずの二等兵なのか
(のりこ)>『はねトび』ですか あのコーナーはいいですよね テ
      レビの話はしないって言ってたのに 忙しいとかって仰
      っててもアニメとバラエティはきちんとチェックしてる
      しびさんはエライと思いますよ 社会人としては問題あ
      りそうな気はしますけど(笑)
(しびる)>のりこがなんか実のある話をしないから仕方なしにネタ
      振りしてるんだろうが しかし最近のコント番組はきち
      んとおもしろいからなあ いい時代になったよなあ
(のりこ)>つるつる んー美味しいなあ まあそうですね ってこ
      んな話をだらだらしてるだけでいいんですかね
(しびる)>よかねーけど なんか話題はないのか 愉快トークネタ
(のりこ)>んー あ『デモンベイン』が始まりましたね なんか微
      妙な感じですけど 背景の色目とか どうなんだろ
(しびる)>どうだかなあ 巨乳ばかりだしなあ おっと ところで
      ウチはきちんと録画してるだろうな? 大丈夫か?
(のりこ)>なんですか 見たとおりきちんとダブル録画してますよ
(しびる)>ふむ ならいいや まあ内容についてはまた別枠でやろ
      う まだまだ新作アニメも片せてないしな
(のりこ)>もう5月も中旬なのに まだ今期新作ですからねえ
(しびる)>どうなってるんだろうなあ まだ始まる新作とかあるし
(のりこ)>コミックスも溜まるってレベルじゃないくらい溜まって
      ますよ 今年分だけでも50冊くらい? それ以上?
(しびる)>あんまし同じことばかり言うな わかったから
(のりこ)>うわあ デモンベイン なんか凄いことになってますよ
      どうなんですかねこの感じは ナンデモアリですか
(しびる)>やりたい放題だな んじゃま行も埋まったからこんなと
      ころでいいか 余力があれば続きになんか片す
(のりこ)>あら こんなのでいいんですか まあいいですけど
(しびる)>ふむ んじゃま一旦終了
(のりこ)>ういっす
posted by 篠原しびる at 00:27| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

連作15 漸連作09 やおら

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 種別 連作系第15期 漸連作09
 題名 『 やおら 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月11日01時02分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】09 やおら

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #09(短編)
 



            『 やおら 』


                        作:しびる





  最初は現場 それも仕事半分のオサンドン 別に嫌だったわけで
 はないけれど 掃除洗濯に食事の用意 仕事の手順は側で見るだけ
 杜氏の仕事は特殊技能だとしても 誰だって習わずに身につくこと
 はない それが証拠に男性社員は杜氏見習い それでも我慢して2
 年で配置転換 職場も醸造所から本社ビルへ
  続いての仕事は資材管理 本社詰めなのに醸造所へ一日に2往復
 慣れた頃には営業部へ配置転換 営業の仕事なんてのは接待漬けの
 過酷な業界 肝臓が堅くなる前に経理部へ配置転換
  どんな仕事だってすぐに慣れる 要は人間関係の適確な構築作業
 完璧に排他状態の仕事は存在しない ロビンソン・クルーソーだっ
 て資本主義の基本だ 場数を踏んで修得したのは つまり やらな
 ければならないことと させなければならないこと 上司の数が減
 り部下の数が増える 自分で片す量には限界があるのだ

 『あ かちょーさん おはようございまーす 今日は黒ですねえ』
 『おはよう 中森さんみたいに若くないもの 黒で抑えてワンポイ
 ントに暖色を配置する 歳をとると苦労するわ あははは』
  朝から社長に呼びつけられて 経理部に入ったのは午前11時を
 過ぎていた 部とは言え部長は他との兼任であり 実務上ならあた
 しが最高責任者 部員は部長以下5名 少数精鋭だと聞こえが良い
 『若いじゃないですかあ 9歳しか違わないんですよ 年寄りなん
 て言うと手塚さんが気を悪くしちゃいますねえ 危ないなあ』
 『中森のは若いじゃなくて幼いだ 課長 税理士の明石さんが昼ま
 でに電話が欲しいって連絡がありました 携帯だそうです』
 『はい確かに聞きました 明石さんに連絡と ああ なんだっけ』
  部で最も若いのは中森嬢 この春高校を卒業しての18歳 次が
 清水君で24歳 あたしが27歳で その次はずっと上になって手
 塚女史 確か40少しぐらいだったと思うけれど 詳細は不明
 『清水君 今なにを話してたっけ 誰に連絡するって そうそう手
 塚さーん 償却資産台帳 プリントアウトしてもらえますか』
 『なんです 課長 今話したところですよ 税理士の明石さんです
 それと鈴木FPオフィスの高橋さん 今朝も来てましたよ』
 『まだ繰り越し処理ができてないですから 来週まで待ってもらえ
 ますか 課長さん お急ぎの用事ではないですよね』
  毎週金曜日にはBSとPLを持参して社長に接見 今日は火曜日
 なのに緊急召喚 先月は決算月で山のように資料を創らされたのに
 面倒だなと思えば別の用件であった それがなんとも
 『えっと 手塚さん 少し急ぎますから午後一までにお願いできま
 すでしょうか 役員会議の資料に付記したいので 宜しく はい』
 『かちょーさん 時間いいですか お忙しいのなら後でもいいです
 けど 清水せんぱーい 邪魔だから退いてくださいね ほらほら』
 『臨時の役員会議ですか 仕事が詰まってますから困るんですよね
 誰かに代わってもらえません 清水君 あなたがやりまさいね』
 『俺は超多忙の身だから 昼飯食ってからじゃダメなんでしょ 中
 森は黙って仕事してれば そうだお前がやれ 教えてやるからさ』
  配置転換のたびに前の職場の仕事を引っ張ってくる 経理部は比
 較的閑職だったのに あたしが営業部の仕事を挟み込んでいるので
 確かに超多忙状態 この調子ではいずれパンクすると思っていたの
 だが 今日の召喚でその事について説明された
 『手塚さんにお願いします 最優先で仕上げてください はいそれ
 で 中森さんの用件を伺いましょうか 忙しいけど聞きましょう』
 『清水せんぱいは邪魔です 女の子同士の秘密の話ですからね 退
 いてください うんもう 気が利かない性格ですねえ』
 『この忙しいのに女の子同士の秘密話か バカ言ってないで仕事を
 しろよ 課長なんか呆れてるぞ 押すんじゃない 尻を触るぞ』
  忙しいことを排除して観察するなら微笑ましいふたりだ 表面上
 はこんな調子の関係だが 清水君は可愛がってるし 中森嬢はそれ
 なりに頼っている 尋問すれば恋愛感情も発掘できそうな雰囲気で
 もある 馴れ合いでは困るが 手塚女史よりは対処しやすい
 『清水君 セクハラは困るわね あはは 中森さんの話も仕事に関
 係していないのなら終業後にしてね えっと電話だったわね』
 『それじゃ後でいいです 清水せんぱいが煩いから ぶうぶう』
 『どうして私ばかりが雑用係 課長様には逆らえませんか ふう』
  手塚嬢は聞こえよがしに溜息をつく 文句があろうがなかろうが
 仕事をしてくれれば問題はない それに若輩を誹られるのには慣れ
 っこだ 社長の義理の姪だからって努力は惜しんでいないつもりで
 ある 雑音に構っていては強くなれない 社長の説明はそのこと
 『あ どうもどうも ようやく掴まりましたよ 朝から探していた
 んですからねえ そうそう 例の話 検討してくださいましたか』
 『ああ 高橋さん 検討もなにも 私にはその類の決定権はないわ
 けですから 部長を探してください すみません 忙しいので』
  開け放たれたドアをノックして小太りの男性 鈴木FPオフィス
 の高橋氏 FPとはファイナンシャルプランニング つまり資産転
 がしの斡旋業者だ 例の話とは厚生年金の投資信託流用について
 『またまた 情報は入ってますよ 秘密の話ですから小さな声で話
 しましょうか 部長の頭越しってのも問題ですもんねえ』
 『妙な噂は流さないでくださいね 出入り禁止になりますよ 私は
 構いませんが 鈴木FPさんサイドでは問題ですよね』
  端末を弄りながら横目で対応 保険外交員と このての業者は不
 思議と事情通だったりする 高橋氏の持ちネタは社内でも数名のみ
 が知り得るもの どこで仕入れるのかは不明である 少し問題だ
 『あは あははははは だから小声で そんなこと言わないで社長
 さんに通してくださいよ ねえ専務さん いやさ課長さん』
 『わかりました 検討だけならしてみましょう ですからお引き取
 りを あっと中森さん お茶はいいから 話ってなんだったかな』
 『いらないんですかあ それじゃあ あたしが飲んじゃおうっと』
  来客にはお茶が基本 教えたとおりに中森嬢はお茶汲み体勢 こ
 んな不躾な来客に接待は不要だから 制止してついでに高橋氏への
 拒絶に中森嬢を利用する どんな内容でも高橋氏と話しているより
 はましだろう 高橋氏はニヤニヤ笑いながら退室 入れ換わりに中
 森嬢がニヤニヤと接近 本心では用済みだけど仕方がない
 『話しってのはですねえ かちょーさん こんど合コンを企画して
 おりまして そのメインにかちょーさんをお招きしようかなーって
 考えているんですよ かちょーさんってば有名ですからねえ』
 『はあ 合コン 合同コンパ うううううううん 悪いけどパス』
  なにを改まるかと思えば他愛もない こめかみを指で押さえてク
 ラクラする 考えていた無数の懸案が霧散しそうな危機感 このギ
 ャップはどこから生まれるものか 世代の格差なら致命的
 『えーっ それは困りましたよ もうみんなに話しちゃったのに』
 『悪いけれど参加は遠慮 無駄話は以上 仕事に戻ってね ほら』
  中森嬢を追い払ったところで時計は正午 明石氏への連絡は携帯
 電話で済む 午後までに片す仕事は目を通す書類ばかり それ以外
 も携帯端末を持参すれば事足りるだろう それらすべてを鞄に押し
 込み ジャケットを羽織って席を立つ あたしは時間内集中がポリ
 シーだから 正午になれば昼食だ ケジメのないのは嫌いである
 『はいはい 昼食にしましょう 全員解散で集合は13時厳守 そ
 んな感じで午後も宜しく 清水君 手塚さんのプリントアウトを会
 議室にね えっと5部 いや予備込みで6部 それじゃ解散』
 『わかりました 中森 ちゃんとやっておけよな』
 『なんでーっ 清水せんぱいの仕事なのにい やだなあもうもう』
  伝えるだけ伝えてあたしも退室 昼食は会社近くのレストランで
 普段はお弁当を持参だけど 今日は特別に予定がある あたしも相
 手も忙しいから 通路を小走りで急いで歩く 自分で叫んだ13時
 厳守だ 少しでも食事の時間を延ばすには急ぐしかない
  エレベーターはもどかしくて階段を降りる その途中で古くから
 の知人にばったり遭遇 危なくぶつかりそうになり手を握った
 『おう さいかじゃないか なにを急いでるんだ デートか』
 『あらら黒崎君 勘がいいじゃない もちろんデートよ 少し遅刻
 しそうだから急いでるの 黒崎君は暇そうね あはは 羨ましい』
  黒崎君の手を握ったまま 脱げそうになったパンプスを履き直す
 握った手は以前にも増してごつごつのごわごわ かなり修行を積ん
 でいると見える 少し頼もしいなと思いながらゆっくり放す
 『俺か 俺もデートだぞ でも俺の相手は忙しい女だからな どう
 せ遅刻するだろうから急がないわけ まったくルーズだよな』
 『あははは でも思ったよりは早く到着するかもよ 今ごろ汗を流
 して走ってるんじゃないかしら まったく健気よねえ あははは』
 『どうだろうなあ まあ可能性はあるから少し急いでもいいかもし
 れないぞ そんなわけだから 途中まで一緒に行こうじゃないか』

  黒崎君は右手を伸ばしてレディファースト エスコートの基本を
 押さえているところは感心だと思う あたしは促されるままに階段
 を降りる 少し走ったから髪型も乱れて 端末やらなにやらでむく
 むくの鞄を抱えている それでもデートはデートなのだ
  それにしても超多忙な毎日 こんな状態で遊ぶ暇もない それに
 今日の社長の説明では あたしってば来々期から役員に昇格 かて
 て加えて会社は上場を目指すらしい 更に忙しくなりそうな予感が
 ひしひし どうしたもんだかってのが正直なところ 
  黒崎君にそこのところを相談しなければと そんなふうに考えな
 がら歩いていた とにかくは楽しい気分 今はそれだけでいいと思
 うのであった





             》 しびる 《
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(のりこ)>もでらーとです さいかちゃん ばりばりのキャリア組
      っす 仕事の描写の部分はリズムがいいです
(しびる)>いつもほめてもらって悪いなあ 今回のはどれだけ詰め
      込めるかムキになって組んだ記憶がある でもあれだな
      FPの説明は蛇足だし 手塚の描写は足りないよな
(のりこ)>手塚さんはさいかちゃんの年上の部下ですね そゆのっ
      てホントは相手がオトナになってうまくいくんですけど
      ここの彼女はあからさまにイヤミ言ったりして すごい
      わかりやすいキャラ設定ですね
(しびる)>中森と清水で男女のキャラは使ってるし ちょっとでも
      かぶるとセリフ応酬でわけわかんなくなるだろ
(のりこ)>それもそうですけど あとやっぱし黒崎くんとデートな
      んかしてますし こっちもありありの設定ですね
(しびる)>これは家出編の基本軸だし あんまし変にいじると問題
      あるじゃん? ベタなくらいでしっかり抑えないと
(のりこ)>文量多いですよね 150%くらいありますか
(しびる)>最初ほめて あとは全部落とすつもりか(笑)
(のりこ)>まさか(笑) 全部ほめてるつもりですけど?
posted by 篠原しびる at 02:47| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作08 茅の輪

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 種別 連作系第15期 漸連作08
 題名 『 茅の輪 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月09日01時57分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】08 茅の輪

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #08(短編)
 



           『 茅の輪 』


                        作:しびる





  直射日光のない世界は 輪郭すべてが非常に曖昧で しかし逆に
 距離感が失われれば 違う種類の現実感が増すこともある ディテ
 ールの集合体が全体を形成するばかりではない
  低く垂れ込めた空は白く 白々と輝く空から雨が降る フロント
 ガラスに広がる水紋は 妙なリズムの間欠ワイパーによって視界の
 外へ 雨降り午後は不思議な現実味を帯びて 滲む色彩は警鐘を発
 するのか それともただの偶然の産物 本当はどちらでもないだろ
 う 物質界には意味など存在していないのが真実だ
  車は幹線道路から路地へと入る 濡れた石畳に洒落た造りの分離
 帯 時間はちょうど午後4時になり 黄色い染は小学生達の傘の花

 『雨の似合う街よね 街路樹の葉も 濡れた方が映えると思うわ』
 『どうだろうな 俺は あまり雨は好きじゃない』
  右側助手席に座り 左手を伸ばしてナビシスの電源を切る ここ
 まで来れば路順を違うこともなく タバコに火を点けて隣りに差し
 だす 指ごと口に押し込み そして微笑んだ
 『湿気に弱いのよね ははん まあいいわ 今回は情緒とかって問
 題じゃないから 良しとしましょう 雨は嫌い それでいいわよ』
 『雨に利点はない それだけのことだ お前の好きにしろ』
  車はゆっくりと石畳を踏む 雨足は一定で淀むことはなく 歩道
 の子供達から聞こえてくるはずの歓声が 低いエンジン音と雨音に
 よって掻き消される 周囲には統一された南欧風の商店街が続く
 『灰が落ちるわよ 高価なスーツなんだから 少しは見掛けにも気
 を付けなさい この業界は見掛け勝負 つまり利点でしょうに』
 『虚勢は臭いでわかる 中身が変わらなければ 結局は同じだ』
  悪い視界にサングラス しかしその奥には優しい瞳が隠されてい
 る 虚勢を張るのはどちらか 恰幅の良い体に不精髭 すべてが嘘
 ではないところに常勝の秘訣がある やはり中身か
 『まあね 絶妙なバランス感覚は賞賛に値するわ さて 今回はど
 うかしらね えっと 今のうちに資料でも読んでおきましょうか』
 『資料なんざ糞くらえ 現場主義に予備知識は足手まといになる』
 『よくそんなので生きてこれたわね あたしは読むわよ』
  更に路地を走る 体を捩って後部座席に手を延ばす 掴んだエル
 メスのバッグから無粋な茶封筒 中身は今回の資料 周辺地図と人
 物のプロフィール 確かに実地検証で5分も必要ではない内容だ
 『ふうん 独居老人ね 遺産はすべて福祉に寄付されるらしいわ』
 『この地区には多いタイプだ 別の意味での公的資産だろう 社会
 に流通する側面では 福祉とも解釈できる すべて解釈次第』
 『なるほど 都合の良い考え方ね 長生きの秘訣かしら』
  一方通行に行き当たり そのまま速度を落とさず左折する 目的
 地はこの先数百メートル 多角形のマンションが並ぶ通り こんな
 高級車が目立たない世界も存在する そして到着
 『最初に説明しておくが 恐喝と解釈できる単語は使うな 当然弁
 護士も入れ知恵しているだろうからな 訴訟になれば不利だ』
 『自分に説明した方がいいわよ 見るからに姿が恐喝じゃない バ
 カじゃないから忠告は不要 ははん 伊達に場数は踏んでないわ』
 『結構 しかし拗れれば始末する 見切りも重要だからな』
  特に際立って高級なマンション 場所が場所ならクラークでもい
 そうな様相である その正面に車を横付けにして 雨に髪を濡らし
 て降り立った 弾倉を確認する音が僅かに聞こえる
 『訴訟だなんてね 殺しちゃう人間がよく言うわ 行きましょうか
 あたしが保険の外交員になるわよ その方便でしょ あたしは』
 『覚悟があるならくわえ込んでこい その方が爺さんも喜ぶだろう
 なに 実印を押させりゃ片がつく 問題は立つかどうかだな』
 『あははははは もう役に立たないんじゃないの 残念だけど』
  笑いながら自動ドアをくぐる 正面玄関にはセキュリティチェッ
 ク 暗証番号は資料に付記してあった 事前に調べておけば こん
 な手間さえも省けるのだ 現場主義は場当たり主義 優劣は不問
 『ほらねえ 資料どおりにドアが開くの ダメよ 予習復習は成績
 向上の秘訣なんだから 疎かにする子は落ちこぼれるわよ』
 『理事長の副業を押さえていたからな 主席で卒業は造作もないこ
 とだ 実社会で必要なのは直感と洞察力 バカは努力すればいい』
  エレベーターで最上階を目指す 面会の主は前世紀の覇者 数百
 の企業と広大な土地を支配して孤高の人物 契約が締結できれば現
 政権が総入れ換えになる 某かの書類に捺印させればどこかの地方
 自治体が税収を半減させる 殺害しても数千人が喜ぶだろう
  死亡説が流れて10年 調査するのにも10年 誰かの苦労は知
 ったことではないが ただ仕事を片せばいい
 『割りと無防備なのよね SPでも出張ってるかと思ってたのに』
 『偽名を使って暮らしているからな 完全に隠遁するためには無防
 備も仕方あるまい 中途半端は逆に危険だ こんな事態は覚悟の上
 だろう 人に頼れば人から漏れる 基本だな』
 『耳が痛いわね 忘れないように日記に書いておくわ』
  最上階で降りてドアを探す 木目調の不思議な材質の壁 足元は
 絨毯 窓に滴る水滴は雨 こんな階上でも同じく雨は降る そして
 件のドアに行き着く ドアをこじ開けるのは腕力の問題ではない
 『こんにちわ 生命保険は必要じゃないかしら 興味がないなら穀
 物相場の裏情報もあるわよん 不動産情報は ま 必要ないわね』
 『気配がないな 施錠せずに外出もないだろう 探せ』
 『ぼけちゃったんじゃないの 鍋を持って近所を徘徊してるとか』
  少し緊張して室内へと侵入 途端に消毒薬の臭いが鼻を突く 土
 足で歩いて室内を物色 内部もやはり高級ホテルのような装飾 し
 かし人間の気配は感じられない なにが起こっているのか
 『空気が流れている 奥の部屋だ 察知されたのかもしれん』
 『窓から逃げるのは不可能でしょう そもそも逃げるってのは』
  確かに空気の流れを感じる 空調ではなくて外気の気配 どこか
 らか雨の臭いが漂っている 素早く移動してドアを蹴破る 目前に
 展開していたのは静かな惨状 雨の臭いの理由でもある
 『茅の輪だな 現世利益と来世の往生を取り違えたか』
 『6月だから特別に選んだのかしら どちらにしても仕事にならな
 いわね 写真だけ撮って 夕食にしましょう さてさて』

  開け放たれた窓から雨が降り込む 観葉植物の葉に水滴が煌めき
 部屋の隅には老人の姿があった どこから仕入れたのか植物の繊維
 を集めてロープ状 もしかすれば専用の茅を育てていたのか
  既に腐敗の進んだ老人の姿は 茅の輪によって切断されたものだ
 ろう どんな悩みか計画なのか そんなことは関知したことではな
 い ただ仕事を終えて 痕跡を残さず立ち去るだけである







             》 しびる 《
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(のりこ)>内容はとにかくですけど たまーにしびさんの文章は誰
      が1人称かわからないことがあるんですよ これなんか
      は彼女がそうなんでしょうけど しばらくどちらか判読
      できないですよね 故意にやってるんですか?
(しびる)>そういうつもりはないけど あれだほら つきつめてゆ
      くと1人称はそのうち3人称と同じになるのかもな
(のりこ)>そうなんですか? そう仰るならそうなんでしょうけど
      あと なぜ茅の輪ですか オチの意味がわかりません
(しびる)>わからないなら別にいいや
posted by 篠原しびる at 02:45| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作07 ないとめあ・ないと 9

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 種別 連作系第15期 漸連作07
 題名 『 ないとめあ・ないと 9 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年05月08日17時04分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】07 ないとめあ・ないと 9

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #07(短編)
 



        『 ないとめあ・ないと 9 』


                        作:しびる





  やや夢のような感覚 手に触ったり足で踏み締めたり 生々しい
 のは夢じゃないのだ 夢はもっと曖昧で 視点は不規則に変化して
 奥歯にモノの挟まったような 熱に浮かされて遠近感が喪失したよ
 うな 服を着たままプールに飛び込んだような 知人の名前を度忘
 れしたような そんな感じが夢だと思う 今はだから夢な感じだ
  少し慣れたけれど妙な感覚 禁止されているからじゃなくて 能
 動の割合が減少する気分 自発的にアクションするのが面倒になっ
 て 例えるなら少し酔った状態に似ているかもしれない 泥酔する
 まで飲んだことはないけれど 夢見心地とはこれいかに 夢はそれ
 ほど楽しくないものだってのが実感 そう言えば 飲んで帰った夜
 は妙な夢を見る 今夜はどうだったか もう忘れてしまった

 『ビデンス少尉 ななよの命により殉ずることは禁ずる まだ意識
 が残っているな 私の波動に思念を同期させよ』
 『な なにとぞ ひめさ ま かまわ ず おにげ くださ い』
  ビデンスはかなり危ない状態なのか フィラの声とビデンスの声
 が逆転する 発音しているのはフィラであたし ピクリとも動かず
 流血のビデンスの声は頭の中に響く その間にも目玉の触手が迫る
 『命に背くなら処刑だ 過度の配慮は ふんぬ! 我等の所為に対
 する愚弄だと心せよ ななよ 少し荒っぽくいくわよ』
 『処刑だってのは口癖なんだね 本当は処刑なんかしてないんでし
 ょ ビデンスもさ フィラが助けてくれるって言ってるんだから』
  フィラなりの優しさか それともそれ以外のなにかか 上段の構
 えから右手に持ち替え 左手をビデンスに添えて従わなければ処刑
 するらしい 鋭角に延びる触手を長剣で一掃する 飛び散る体液は
 不気味な黄色 ビデンスの血液と混じってオレンジ色だ
 『ビデンス少尉が邪魔だわ ななよ 思念の同期を確認次第 ビデ
 ンス少尉を排除するわ そうね 私達の背後にイメージを固めてち
 ょうだい 大丈夫 そんなに簡単には死なないから ふんぬ!』
 『わかんないけどわかった! イメージイメージ おおう!』
  あたしとフィラと どちらの能力か 背後の路上をイメージした
 途端 目玉怪物に串刺しにされていたビデンスがスッと消えた そ
 して後ろにドサッと倒れ込む お得意の瞬間移動ってやつだと思う
  ビデンスの安否はとにかく これで目玉怪物の攻撃相手はあたし
 達に限定された すぐさますべての触手が襲ってくる
 『ビデンス少尉を排除したから もう身軽に移動できるはずよ 思
 ったよりも素早く攻撃してくるから ななよ 油断は禁物』
 『フィラが動かしてるから あたしなんか油断もなにも おっと!
 これじゃまったく高みの見物 とはいかないかな ひゃあ!』
  それまで宙に浮かんでいた目玉が高速移動 まったく助走もなし
 に街灯の上まで浮上 そこから真っ直ぐに触手が地面まで突き刺さ
 る あたしの体は軽く弾みをつけてヒョイと躱す そのついでに数
 本の触手を切断 コンクリート製の塀に黄色い返り血
 『ななよ! 誘って攻撃するわ このままじゃ埒が明かない 見た
 ところ波動攻撃はできないらしいから ま 捕獲できれば利用方法
 もあるかしら 生かすのも良し悪しかもね いくわよ!』
 『全部フィラに任せるよ できれば怪我をしない方法がいいけれど
 浮かんでいるのは波動って奴じゃないの まあいいけどさ』
  目玉は街灯に触手を絡ませて不気味な光景 暫し静止しているの
 は次なる攻撃の予感か ここからなら倒れたビデンスが正面に確認
 できるけれど 生きているのか死んでいるのか なんとも不安だ
  そう考えていたところで視界が変化する ビデンスを見ている目
 とそうじゃない目 2種類の映像が重複して見える 重なる映像は
 回り込んで最初にいた場所へ 不思議なことに長剣を構えた自分を
 見ている 頭の上にカエルが乗っているから自分だろう
 『どうなってるの フィラ 分裂したわけ ねえ』
 『かなり高度な波動よ サンクレストの家臣程度じゃ見破ることは
 不可能 王族のみが扱える波動 ちなみに本体はこちら』
  目玉怪物は警戒しているのか 長剣を構えてスタジャン姿のあた
 しは微動だにせず あらためて観察するとパジャマを着ているのは
 少し滑稽だ 頭上にはカエル姫 誰にも見られなければいいけれど
  そしてまたもや緊張状態は目玉怪物によって破られた これまで
 最大規模の触手攻撃 一瞬にしてあたしの分身は四肢を切断されて
 路上に転がる 偽の映像だとわかっていても吐き気を誘う
 『はああああっ! ふんぬ! ついでに消し去りましょう この世
 界に痕跡を残すのは歓迎しないわ』
 『うへええ べとべとのどろどろ これはまったく気味が悪いねえ
 あたし達の分身だけでも先に消してしまおうよ なんか気分が悪く
 なってきた それとビデンス まだ生きてるよね』
  あたしの首が路上に転がって 首なし胴体の方が妙なリズムでバ
 タバタ暴れる 長剣を握ったままの右手から鮮血が吹きだし 広が
 る血の海に目玉がゆっくりと降下してきた 生死を確認するためか
 それとも死骸を食べるつもりか どちらにしても目玉が最後に見た
 のはあたしの死体かそれとも地面 決着は瞬間だった
  素早く跳躍して長剣を振り降ろす 黄色い体液が大量に飛び散り
 統制の取れなくなった触手が無秩序に暴れる 目玉怪物は半分に切
 断され 断面には収納された触手がトグロ状に蠢く
 『ビデンス少尉は生きているわ 虫の息ってところでしょうけれど
 さてね この調子ならかなりの刺客がやってきてるわね 追跡され
 ないためにも 完全に消滅させるのが正解でしょう』
 『なんか目的がハッキリしなくて あ 声が戻ってる 追跡される
 ってことは こんな化物がどんどん襲ってくるわけ はあ』
 『これだけ強烈な波動ですもの 無理も御座いませんわ おやおや
 これは姫姉様 ご尊顔を拝しまして恐悦至極に存じます』

  触手を踏み付けて街灯の下に佇む 夢の中の怪物はイドの怪物と
 かいうらしい これがあたしの深層心理に潜む怪物なら 気味が悪
 いのも頷けるだろう 心底気味が悪いとはこれいかに
  ならば登場人物達もあたしの性格の断面か その最もアクの濃い
 部分が背後に存在していた 振り返れば肩肘を突いて微笑む女性だ
 しかし両目は睨み付けるように細く 声を聞いて誰だか判断できた
 フィラの従姉妹であるリギダ 彼女もまたすこぶるの美形 黒いス
 ーツを身に纏い ルージュだけが赤く輝いていた






             》 しびる 《
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(のりこ)>ないない9ですが 美形ビデンス虫の息 なんか語呂が
      いいですね あとやっぱし目玉の中には触手が収納され
      てるんですね そうじゃないかと思ってはいたのですが
(しびる)>自由に伸縮するってことはだ どこかにその分の質量が
      吸収されないと物理的に矛盾があるわな 巻き取り式メ
      ジャーを何個か併せたようなものだと考えるのが妥当だ
(のりこ)>んー まあそうなんでしょうね ところで 今回のこの
      ネタ振りで カリン界篇は数話連続でモンスター退治に
      なるんだと思ってたんですが まさかあのような展開に
      なるとは なんて煽り方をしてもいいんでしょうか
(しびる)>こんなの続けても仕方ねーじゃん たしか平行して『に
      かめいが』シリーズで異界モンスターをやってたし
(のりこ)>その頃でしたっけ? なんか記憶が甘いですねえ
(しびる)>そもそも物理攻撃はすぐ飽きるし ウラとかウラのウラ
      で遊び始めると収拾つかなくなるし 続かないよな
(のりこ)>そゆものですか
posted by 篠原しびる at 02:44| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連作15 漸連作06 たいだいしく

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 種別 連作系第15期 漸連作06
 題名 『 たいだいしく 』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年04月29日07時56分
 注釈 行頭スペース+30W
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SUBJ:【漸連作】06 たいだいしく

 Sibi-Tem V.4.1

 これら連作の醍醐味は漸悟感にあります 漸連作 #06(短編)
 




          『 たいだいしく 』

                        作:しびる





  量は多いけれどサラサラの黒髪を肩で切り揃え 少し腫れぼった
 い唇は微妙なところでセクシーだ 耳はこじんまりと形良く 頬か
 ら顎の線は丸みを帯びてタマゴ型 瞳は大きくスッキリと二重の目
 蓋 鎖骨が隠れる寸前の肉付き ややポッチャリ 肥満計数ならプ
 ラスの10%まで ギリギリのところで許容範囲である
  こんなにも危ういバランスがあったものか いい加減に暮らして
 いるようでも容姿に変化は見られない 別段なにかに配慮している
 気配もなく もしかすればこれでベスト だとすれば天分だとしか
 説明できない アバタエクボの類ではないだろう おそらくは

 『どうしたの あたしの顔になにかついてるの さっきから気にな
 って仕方がないのよね 暇なら寝なさいよ 明日も仕事でしょ』
 『いや 済ませることを済ませてから寝ようかと待っていたんだが
 気にしなくてもいい それよりも なつみ お前は変わらないな』
  髪を短くしたのは確か去年の暮れだったか それから5カ月程度
 になるが いや 今話しているのは容姿のことではなくて
 『溜まってるなら構わないわよ こっちも仕事が煮詰まっちゃって
 なんかね したいようなしたくないような 何が変わらないって』
 『なつみはずっとそんなふうな性格だな 見た目も変わらないよう
 だし 俺もずっとこんな感じだろ 不思議だなあと思うわけだ』
 『寝惚けてるんじゃないの 寝た方がいいわよ 寝てるのかもね』
  卓袱台に携帯ワープロを広げて仕事中 この女と暮らし始めて何
 年になるか 彼女はライターで俺は文具の営業だ 時間は既に日付
 も替わった午前1時 真面目な勤め人は寝る時間であろう
 『なつみはさ いったい何歳だ いい体をしてるよな もしかすれ
 ば妖怪じゃないかって思うぞ 妖怪でも構わないが』
 『ほう たまに面白いことを言うわね 腐れ縁に疑問を感じたのな
 ら 試しに別居してみる それとも反対に籍を入れちゃうとか』
  クッションを枕に眺めて話す なつみはこちらには見向きもせず
 画面を眺めていた そしてタバコに火を点けて真顔で振り返る 瞬
 間 淫靡な視線に悪寒が走った いつになく不可思議な感覚
 『よくわからないな ただぼんやりと いつまでもこんな感じなの
 かって思うだけだ どちらにも仕事があって 壊す気がなければい
 つまでも続く生活 なつみはどんなふうに感じているわけだ』
 『バカねえ 気が付かない方が幸せなこともあるのよ 遂に意味論
 の根底にまで到達してしまったようね うはははははってか』
  馬鹿笑いして飛び掛かる 俺の背中に乗り体重を掛ける ふくよ
 かな尻の感触が左右に揺れる そのまま倒れ込んで胸の感触 心地
 良い香りが鼻をくすぐる 耳元で囁くのは呪詛か吐露か
 『いつまでも続けばいいじゃない 楽しいことの理由なんてのはね
 正の符号みたいなものよ 学校で習ったでしょ 省略しなさいね』
 『まあな お前だから話すけれど どうにも物悲しい気持ちでいた
 たまれなくなることがある 不意に 例えばこんな瞬間にも』
  体を回転させなつみを抱き締める 微笑みを正視できずに唇を奪
 う 上気し始めた肌からほのかな体臭 愛情や性欲や仕事や友人や
 それらよりも低い次元の空虚 とにかく睡魔以外のもの
 『なに言ってるんだか あたしの体に飽きちゃったのかな ずーっ
 と続く人生の一瞬の考えだからさ やったあとには忘れてるね』
 『いい体だって褒めただろうに 良い意味での自慰みたいなもんだ
 からな 相場では更に虚しくなるらしいぞ それもいいけどさ』
  そのままの姿勢で抱き続ける なにもせずに臭いだけを嗅いで半
 ば微睡む 虚脱感に精神の一部を覚醒させて それでもやはり寝惚
 けているのかもしれない 論理の矛盾は放置する
 『ふうん 甘えたいのなら そう言えばいいのに たまにはベタベ
 タに可愛がってあげようか オッパイを吸わせてあげてもいいよ』
 『なつみは勘がいいよな 俺だってお前の機微なら大抵は理解でき
 るわけだ 誤解は生まれないし 衝突するほどバカじゃないだろ』
 『あははははーだわね ママの考えは複雑よん はいはい』
  乳房に舌を這わせて しかし性欲は反比例で減少してゆく 突き
 詰めてなにかを為したい衝動ではなく 幼児プレイが妥当な解釈か
 もしれない 言いたいことを微妙に先取りして彼女の会話
 『納得ずくで言い争うことはあっても そんなのは他愛のない馴れ
 合いみたいなものだろ 裏返せば 解決に繋がらない泥沼状態』
 『それは勝手な思い込みよねえ あん いてて あたしが妥協して
 いるだけかもって そんなふうには考えないのよね 噛まないの』
  俺が妥協することはあっても なつみが妥協するなんてことは考
 えられない 彼女の精神は天性のバランス感覚で構築されている
 『考えないな 100万歩譲ってそうだとしても ふああ どちら
 でもいい とにかく いや どちらでもいいな』
 『あはははは ママのオッパイでおネムかな 不満のないのが不満
 だなんてね 贅沢を言ってると ふふん 壊しちゃおうかなって良
 からぬ考えが湧いてこなくもない でもね んんんんっ』
  考えなんて手に取れる イジワルな発言に劣情が刺激され 自分
 で勝手に気分が良くなっているのだろう 奥歯を噛み締めて俺を窒
 息させる狙いか それも悪くない気分だ もうどちらでもいい
 『なつみは優しいのな ふむ ふむふむ それだけは評価しよう』
 『バカねえ なんともまあ手の掛かる子供だこと』

  潜り込ませた頭を左右に振り 乳房の谷間に定位置を探す その
 まま眠気に任せて虚脱してゆく しかしそれでも心のどこかの空虚
 は満たされず どうにもならない気分で微睡む
  癒しや労りや 優しさや愛情では解決しない気分もある まるで
 その種の病のように なんとも致し方のないこと





             》 しびる 《
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(のりこ)>なに描いてますかねえ(笑)
(しびる)>んー 小犬とかさ 絞め殺したくなるくらい愛くるしい
      って感覚あるだろ あゆのとかその他諸々 かな
(のりこ)>いや企画意図じゃなくて
(しびる)>知っててはぐらかしてるんだよ
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連作15 漸連作05 プリティキューブ 5

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 種別 連作系第15期 漸連作05
 題名 『プリティキューブ 5』
 初出 ニフティサーブ/FJAMEA/18番会議室
    1996年04月25日04時38分
 注釈 行頭スペース+30W
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(しびる)>んじゃまパス扱いで
(のりこ)>PQ5ですね ちなみに内容はスクエアがキューブにな
      る会議にデリシャスガ参加して収拾がつかずって感じで
      す これだけ聞くとなにがなにやらでしょうけど
(しびる)>パス扱いなんだから解説するな
(のりこ)>それもそうですね
posted by 篠原しびる at 02:41| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 連作系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

編集会議 107

(しびる)>ういーっす もののけ姫やってるな とにかくビール
(のりこ)>あ おはようございます しびさんがいなくなって5分
      で復帰 知ってるんですよ その間に私は1日歳を取っ
      てるんです 5分で24時間 えらいことになります
(しびる)>いい感じに酔ってるなあ おい店員 大ジョッキ持って
      こい それまでにのりこのをよこせ んぐんぐんぐ
(のりこ)>あー すぐそうやって人のを飲んじゃうし
(しびる)>テーブルの上は無法地帯 誰の酒ってこたあない ただ
      力関係のみが支配する その世界ではー おいこら
(のりこ)>んくんくんく ぷひゃあ これは私のビールです故
(しびる)>なにが悲しくて1杯のジョッキを取り合うかな 急げ店
      員 よしきた んぐんぐんぐ ういー うめー
(のりこ)>ところで もうお仕事は終わったんですか
(しびる)>うん また数時間すれば仕事 仕事って仕える事のコト
      か なにに仕えてるかね 誰にも使われちゃいないのに
(のりこ)>はあ それはあれですよ お金じゃないですか しびさ
      んはお金の忠実なシモベ お金っ だいすきーっ
(しびる)>まあいいけど 飲んで店内で叫ぶのってダメ人間決定な
(のりこ)>叫んでないですよ そろそろ焼酎に切り替えよう 店員
      くん メニュー持ってきて あ ここにあるからいいや
(しびる)>かなり酔ってるなあ 仕切りなおすか
(のりこ)>ういーっす
posted by 篠原しびる at 00:23| シンガポール ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

編集会議 106

(しびる)>ういーっす いきなし夏だよなあ とにかくビールな
(のりこ)>あ おはようございます たまに事務所にこられていき
      なしビールですか すぐに用意できますけど
(しびる)>なんだよ 文句言わずに用意しろよ あーそうか そり
      ゃのりこちゃんも怒るわな んじゃ5分後に地下駐車場
      に集合ということで 悪いなあ 気がきかなくてさ
(のりこ)>えー この時間から飲み会ですか マジめんどうですよ
(しびる)>遠慮するなって 時間厳守な さて飲むぞい
(のりこ)>うわあ すごいめんどう カンベンして欲しいなあ

     【27分後/居酒屋・カリョウビンガ茶屋にて】

(しびる)>さてさて ひさしぶりの飲み会だなあ とにかくビール
(のりこ)>ふわああ まさかこの時間から着替えて運転して飲み会
      に出発するとは思ってませんでしたよ まったくもう
(しびる)>あのさ のりこってトシ食ったよなあ 昔のあの異常な
      行動力はどこへ行ったよ? カラダが重くて動くのがめ
      んどうデブーなんてセリフ キャラ的に死んでるよな
(のりこ)>そんなこと言ってませんし(ぷんすか)
(しびる)>とにかくさ せめて飲み会くらいは思いつきでやろうよ
      動くのがめんどうになったらおしまいだぜ?
(のりこ)>そりゃそうでしょうけど 主に私だけが動かなきゃいけ
      ませんし しびさんとの飲み会は その点だけです
(しびる)>そんなの10年前から変ってないじゃん 店員呼べ
(のりこ)>まあそうなんですけど むう そこの店員くん そうそ
      このキミ なんですぐにこないかな えーっと
(しびる)>生ビール大ジョッキでな 15秒以内に持ってこい
(のりこ)>私は中ジョッキね それとー なに食べようかな メニ
      ューいっぱいでよりどりみどりちゃん えーっと まず
      はピリ辛鶏唐と揚げダシ豆腐 うん 全部一個ずつでね
      しびさんはどうします?
(しびる)>しかしお前は呆れるくらい毎回同じものを注文するよな
      追加でナマコ酢とカニ味噌 ビールあと5秒だぞ
(のりこ)>あー? 毎回メニューを見て選んでます故 なんか勘違
      いしてませんか で? 飲み会ってことはなにかお話が
      あると読むわけですけど なんですか今回の議題は?
(しびる)>なにそれ? 別になにもないよ ただ単にビールを浴び
      るように飲みたいなと思っただけ それじゃダメなのか
(のりこ)>別にダメじゃないですけど ふうん まあそゆことで
(しびる)>よしきた 7秒遅刻な んぐんぐんぐ ぷはー うめー
(のりこ)>あいかわらず乾杯もなしに一気飲みだし 私も飲もう
(しびる)>さてようやく5月だよな こういう季候のいいときに一
      気に仕事を片してしまわなきゃな ということで今年後
      半戦の計画スケジュールを立てようと思う
(のりこ)>いま議題はないって仰ったところなのに あと5月で後
      半戦ですか? それとも7月からの活動計画ですか?
(しびる)>めんどうだから全部それ んじゃ どうするかね
(のりこ)>おざなりな会議ですね まあいいですけど 事務所の活
      動は結局のところしびさんのスケジュール次第ですし
(しびる)>まあそうなんだけど なかなか落ち着かないんだよなあ
(のりこ)>なんか打上げっぽくなってきましたけど 忙しいですか
(しびる)>んー まあ 仕事は忙しいよ そりゃま でもなんとい
      うかそれ以外の密度が以前と違うんだよな のりこに説
      明して伝わるかどうかわかんないけど んぐんぐんぐ
(のりこ)>密度ですか このカニ味噌 美味しいですね
(しびる)>美味いだろ 殻とペーストは別もんだけどな 簡単に解
      析すれば責任と自分の体力の相関が生活密度ってことな
      んだろうけど なんか違うことがあるような気もする
(のりこ)>はあ よくわからないですね 私はそれほど責任のない
      生活をしてます故 てきとうには暮らせませんか?
(しびる)>てきとうにやりゃいいんだけどな まあいいや スケジ
      ュールはてきとうでってことで あとなんかてきとうに
      やろう なんか最近おもしろいこととかあったか?
(のりこ)>おもしろいことですか んー なんかあったかなあ
(しびる)>いつもの反応だなおい こういうときは自分に振られる
      だろうと予測してネタを仕込んでくるもんだろ
(のりこ)>私は若手お笑い芸人さんじゃないんですから(苦笑)
(しびる)>似たようなもんだろ 例えばさ 初対面で趣味が手品だ
      って言えば ならなにか見せろってことになるわな
(のりこ)>そんなこと言ってませんし んくんくんく ふう
(しびる)>例えばってるだろうが なんかサカナが食いたいな
(のりこ)>初夏の海鮮盛り合せを注文しましょうか? 店員くーん
      生ビールの大ジョッキと中ジョッキ あとこれ これね
(しびる)>なにげにメニューのタイトルが初夏バージョンになって
      るよな めんどうだから大ジョッキダブル 2個な
(のりこ)>どんどこ飲みますよねえ 飲み上ってますか
(しびる)>そういう言い方するなよ ならアニメ話とかでやっつけ
      るか コミックスもやたら溜めてるしなあ んぐんぐ
(のりこ)>んー そういうことならすきま枠を立ち上げましょうか
(しびる)>別にいいじゃん どこでやってもさ アニメなに見た?
(のりこ)>いきなしカタコトですか(笑) 継続とか審議扱いはい
      くらか片してますよ 『蛙男劇場』とか
(しびる)>たーかーのーつーめー たーかーのーつーめー
(のりこ)>たーかーのーつーめー たーかーのーつーめー
(しびる)>あと OPの曲が仕事中も頭の中をぐるぐるしちゃって
      でもロクに歌詞は思い返せないし やだなあもう
(のりこ)>あはは 味噌汁の味をみてくれたまえ吉田くん それと
      いやーん中の人がでちゃう 中の人とはシュールなり
(しびる)>最初からどうでもいい内容だけど どんどんどうでもい
      い内容になってくるよな 継続指定にして正解だった
(のりこ)>スルーにされるところを私が引き留めましたけどね
(しびる)>それで勝ったつもりか ふん あとなんか見たか?
(のりこ)>えーっと 『女神さまっ』の2話とか
(しびる)>こっちもどうでもいい内容だよな それとさ なんか画
      質が悪くないか? 背景の遠近感のためのソフトフォー
      カスがきつすぎて気持ち悪いし いや いいんだけどさ
(のりこ)>まったりした作品ですからねえ いろいろな意味で
(しびる)>まったりで片すか まあいいや あとなんかあるか?
(のりこ)>『ザ・サード』の2話とか やっぱしロボットがでてく
      るんですよねえ こゆのってなにを楽しみに見ればいい
      んでしょうか? とか思わないですか
(しびる)>まあ 現実味のまったくない設定だしな キャラがかわ
      いいとか メカの設定が肌に合うとか シリアスの中の
      コミカルの妙味でウハウハってこともあるか
(のりこ)>んー いちおう継続審議でしたけど 私的にはもう充分
      じゃないかと思いますよ 数を減らすなら切りましょう
(しびる)>見ててドキドキもワクワクもないしな 切るか
(のりこ)>ういっす んじゃまザ・サードは視聴終了指定で
(しびる)>箸袋に書くのか まあいいけど 持って帰るの忘れるな
(のりこ)>大丈夫っす あと『SoulLink』の2話は野球中
      継の延長で録画失敗してます でもこれももういいんじ
      ゃないかと思いますよ 見ないで予測で言いますけど
(しびる)>むう 見ないで判断はよくないな あとなんかあるか?
(のりこ)>えーっと 『BLACK LAGOON』の2話とか
(しびる)>これも打ち切り候補だったな しかし主人公の岡島だっ
      け? 2話目にしてやたら成長してるよな さてさて
(のりこ)>もうちょっと様子を見ますか(笑) 船だから?
(しびる)>海賊はイカンよなあ でも船乗りとして海賊稼業はダー
      クフォースだったりもするし いかんいかん(苦笑)
(のりこ)>まあいいですけど あとはなにがあったかなあ
(しびる)>悪い 時間切れ またあした仕切りなおす
(のりこ)>なんですか盛り上がってきたのに 帰るんですか?
(しびる)>いや けっこういい感じに暖まってきたからこの設定で
      続けるわ のりこは続きに飲んでろ またすぐ復帰する
(のりこ)>ういーっす んじゃまお仕事ごくろうさまです
(しびる)>おう またあしたな
(のりこ)>私はひとりで酒盛りか いやはや(苦笑)
posted by 篠原しびる at 23:42| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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